京都御苑を散策の後、洛中の平安神宮から南禅寺を散策してきました。
平安神宮は、平安遷都1100年を記念して創建された京都の歴史が刻まれた神社で、孝明天皇と桓武天皇を祭神として祀られていて、境内の楼門や社殿など輝かしい光景が見られ、往時の様子が偲ばれる神社となっています。
楼門の応天門(神門)は、平安宮を模して造られたそうで、荘厳な姿が観られ、夏越の大祓の茅の輪をくぐって今年の穢れを祓って、清らかな気持ちで参拝してきました。
拝殿(大極殿)の前の広場は、敷き詰められた白砂に、拝殿、白虎楼・蒼龍楼をつなぐ回廊、龍像などが映える優美な光景となっています。
平安神宮の大鳥居も朱色に輝いて大空に映える姿が見られ、以前に参加していた京都シテイハーフマラソンのスタート&ゴール地点で、想い出がよみがえるスポットとなっています。
京都京セラ美術館は、和洋折衷の帝冠様式の建物で、京の都に合ったデザインとなっています。
大鳥居の下の慶流橋も朱色の欄干で、鳥居と融合した光景が見られます。
運河沿いの琵琶湖疎水記念館横の船溜まりでは、噴水や「巨大な輝き」と題したモニュメントが設置されて人気スポットとなっているようです。
噴水公園の船溜まりの南禅寺橋下には、琵琶湖から京都まで疎水を運ばれた約600mの二筋の線路跡の蹴上インクライン(傾斜鉄道)が当時のまま残されていて、インクラインの上側には、疎水で運ばれていた台車と荷物船が保存されています。
インクラインの下には、遊歩道の赤レンガ壁のトンネルも保存されています。
インクラインから南禅寺へ向かう途中には、家康公を祀る「金地院東照宮」があり、家康公の遺跡となっています。
南禅寺のエントランスの勅使門は、閉鎖されていますが、御所から移設された天皇や勅使のみの御門で、重要文化財となっています。
勅使門の南側の中門も伏見城にあった勅使門で荘厳な姿が見られます。
三門(三解脱門)は、高さ22mの豪壮な景観で、日本三大門の一つとなっています。
三門の先の緑もみじに覆われた参道の先には、法要が行われる南禅寺の中心の建物の法堂が鎮座し、多くの参拝客で賑わっていました。
境内の奥の水路閣は、赤レンガ・花崗岩造りのアーチ型の琵琶湖疎水の水路橋で、エキゾチックな景観が見られ、現在も人気の観光スポットとなっているようです。
南禅寺から白塀の小径を通って円山公園へ向かいました。
円山公園へ向かう途中には、浄土宗本山の知恩院が鎮座し、大階段の上には、日本最大級の木造の壮大な姿の「三門」が見られます。
知恩院先の円山公園は、京都市の最古の回遊式公園で、池の周りには大木の桜や柳、祇園閣などが望める緑豊かな雰囲気の憩いの場となっており、一休庵で一休みしていました。
一休みの後、八坂神社から清水寺へ散策していました【続く】