昨日、突然ASEANが開催されているハノイでの日中首脳会談を拒否したと報道されている。日程調整が遅れていると聞いていたが、一方的に拒否通告があったそうだ。
その理由が、日本の外交責任者が「中国の主権と領土を侵す言論」があったとか、「日本は真実と異なる言葉をまき散らし、両国の共通認識の履行における中国の立場について歪曲した」とか、勝手に理由を述べているが、全く非常識な対応で またしても舐められているとしか言いようがない。
中国側は同日の日中外相会談に関する日本側の発表内容が事実と異なるなどと指摘しているようであるが、これも外国通信社の誤報であると報じられており、本当にこの国には問題解決に本気に取り組む姿勢があるのかとさへ思われる。
尖閣列島の漁船衝突事件に端を発した領土問題を起点に、日中関係はギクシャクした関係が続いているが、領土問題の解決なしには簡単に収まりはしないだろうと危惧している。
一方では、相変わらず中国各地で「反日デモ」が繰り返されており、中国政府は収拾に努めていると報道されているが、もともとは愛国主義教育により洗脳された若者が、反政府運動と相まって反日運動を起こしていると言われている。
その言動を見るにつけ、「日本を滅亡させよ」とか、「日本と戦え・・」、「日本製品ボイコットせよ」、「打倒小日本・・」とか、実に聞くに堪えない言葉ばかりが踊っている。これに対して中国政府は、『日本の誤った言行に義憤の行動をすることには理解できる・・・』とは、デモを後押ししているとしか思えない。
これに対して、日本政府は、「尖閣諸島は日本固有の領土であることをしっかりと主張する。したたかに、しなやかに 冷静に対処していく」と述べているが、領土問題をどのように中国に納得させるのか?
「戦略的互恵関係」の立場で、冷静に対応するというが、どのような戦略があるのか、国民にはさっぱり判らない。前首相は、東シナ海を「友愛の海」だとか、「未来志向で両国の友好関係を築く」とか述べて言葉だけが先行していたが、政府には、具体的外交戦略があるのだろうか?
今の両国関係は、一方的に主導権を中国に奪われており、脅しや恫喝でやられっぱなしであると国民には映っている。これが「柳腰外交」なのだろうか?
今こそ、領土問題を歴史事実を踏まえて説明し、尖閣諸島を実効支配すべく監視体制や灯台の設置などを為すべきではないのか?こと領土問題は、綺麗ごとではか片付かないのである。媚びを売る外交は、決して国益にはならないことを国民も十分知っている。
日本の国益を踏まえた当然の対応であり、非難を受けるいわれはない。
前原外相や菅首相の強いリーダーシップに期待したい。
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