話題の東京都知事選挙が終わり、戦前の予想通り舛添要一候補が圧倒的大差で初当選し、昨夜からマスコミの話題の人なっているが、結果よりも今回の立候補者の中で、細川候補や宇都宮候補、田母神候補の選挙中の訴えやその結果に強い関心を持っていた。
特に、細川候補が小泉元首相とタグを組んで、「原発即ゼロ」を前面に出して訴えていたが、原発問題は都政とは無関係の問題であり、またその訴えには自然エネルギー開発にいかに取り組んでいくのか、全く具体的なプロセスや施策を示していないのである。
脱原発により電力不足と電気料金の負担をどうするのか?国政のエネルギー政策について都政が何が出来るのか・・・具体策とプロセスすら示さないと、都民は理解しようがない。
小泉氏は、原発を廃止しても、日本経済や国民生活に全く影響はなく、これからの対策は「エネルギー戦略会議」を造り、識者が考えてくれるだろうと、逃げ腰がありありで、非常に不見識な発言を繰り返すだけだった。
結果から見ると、都民の多くはエネルギー問題に関心はあれども、現実的な賢明な判断を下したと思う・・・
小泉劇場は、雪は降れども風は吹かずに、ワンフレーズ選挙は不発に終わったようである。
細川氏は、その結果に対する反省も無く、「原発を争点にさせない力が働いた・・・」と嘯いているが、知事選で争点にする問題ではないと考える都民の正しい判断が働いたと見るべきではないだろうか?大いに国政の場で議論してほしい。
日本中が湧いた東京五輪開催には、五輪返上まで言い出すとは、都民の反感すら湧くことは必死であろう・・・(>_<)
「原発ゼロ」が票が得られると期待した戦略ではないかとの観方もあるが、都民が望む政策には、景気・雇用・社会保障・子育て支援・介護・防災・五輪・・など課題は山積しているのに、話題にすらしないでいる候補者が目立っていたようだ。
今回の投票率を見ると、46%と過去3番目の低さだったそうで、大雪の影響もあったと思われるが、無党派層や若い人達の投票回避があったのは否めないのだろう・・・
今回の都知事選で関心があったのが、各政党の動きで、自民党も民主党、維新の会など分裂して支持・支援していることで、舛添候補を支持した中には民主党の支援母体である連合東京があり、民主党は細川候補支持へ動いていたようで、野党再編の機運も萎んでいるのではないだろうか?
開会中の国会の議論で各野党の発言を見ていても政府批判ばかりが目につき、責任野党としての自覚を感じていないが、今こそ与野党ともに健全な議論を行い新しい復興への起点にしてほしいものである。
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