ミデイ運河の町カステリノーダリーの3日目の朝は、昨夜来の雨もあがりミデイー運河沿いの散歩道には、朝から多くの人々のポタリングや散歩を楽しむ光景が見られた。
町な外れの小高い丘の上には、素朴な風車があると聞き朝一番に出かけてきたところ、そこから見下ろす田園風景にも古い歴史を感じることができた。
聞けばこの風車は、昔 製粉業の粉挽きに使われていたそうで、その姿に長い年月を刻んでいるようで足を伸ばして出かけた甲斐があった。
この日の出発予定時間を延長して、夫々にこの古い町風景を1枚スケッチして、11時に次の目的地の地中海の『港町コリウール』に向かった。
途中、あの中世の『城塞都市カルカッソンヌ』に立ち寄り、二重の城壁に取り囲まれたその壮大な城塞の隅々を歩きながら、中世の歴史の一端を垣間みて、そのままに残されている城跡には、その規模と景観には感嘆した.
残念だったのはシテ(城塞)は、おみやげ店とレストランが狭い路に軒を連ねており、世界遺産としての昔の趣を期待したが観光地化して多くの観光客でごった返していたことだ。
この頃には、天候も回復して城内のすばらしい景観のコンタル城を、時間を惜しんで早描きスケッチしてコリウールへの車中へ戻った。
スペインとの国境近くの地中海に面した港町『コリウール』に着いたのは、まだ陽も高い5時前であった。
コリウールの街並みは、夏を思わせる日差しが指しており、美しい海色と街並みの鮮明な地中海的な色彩が實に印象的であった。
早速、教会やお城、旧市街地などを散策して回ったが、狭い町で約2時間余りで一回りすることが出来た。
マテイスや多くの画家が集まった画家の町をあちこちに実感し、アトリエやギャラリーが狭い道に軒を並べて並んでおり、多くの観光客が集まっていた。
お城は既に閉鎖した後だったので、周辺を一周して海岸や街並みを見下ろして散策したが、原色のカラフルな家並みと海の蒼色が実に美しく映えていた。
また、コリウールは、サデイーン(鰯)とアンチョビが名産品となっており、夕食で試食してみたが、臭いがするのと塩辛く日本人には、口に合わないようだ。
翌日からのスケッチが楽しみであった。
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