市内のアートスペースで開催中の木版画展「伝えたい情景~木版画作家・山岸主計と現代作家たち~」を観てきました。
今回の展示会では、藤沢ゆかりの木版画家の山岸主計(やまぎしかずえ)と内田亜里・田中唯子の三人の作家の作品が展示されていました。
山岸氏は、大正から昭和にかけて活躍された木版画家(彫師)で、約百年前に国内外各地の風景をモチーフに描かれたスケッチ画を元に作られた木版画が展示されています。
山岸画家の作品は、撮影禁止となっていましたが、国内外の風景を紙の素材に木版の技法で摺られた貴重な作品が約20点展示されています。
他の作家の作品も約20点展示されており、現代の油彩画や水彩画とは異なる版画独特の画風の素晴らしい作品が観られました。
別室のレジデンスルームでは、現代作家の内田画家と田中画家の25点の作品が展示されており、こちらは撮影可能でしたので、一部をご紹介します。
「OVER Fence」と題された、鉄粉で和紙に描かれた作品
「葬る山・斎く島」と題された箔を使って雁皮紙に描かれた15点のシリーズ作品の一部
「済州島と対馬から~」を描いた作品
モルタル石膏ボードに時代を映す光景が描かれた作品
名前の由来や技法などは不明でしたが、浮世絵や現代画風の水彩画や油彩画では見られない古典技法で描かれた伝統木版画の素晴らしい作品の数々に感動を覚えながらチャレンジしてみたい誘惑を覚えるひと時でした。
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