「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「したたかに…」

2009年01月15日 | 季節の移ろい・出来事
真冬の我が家の風物詩、寒アヤメが今年も見事に花開いた。
寒中見舞いに添える季節の写真としては絶好である。清楚な薄紫の可憐さは、人目につきにくい日陰にひっそり、つつましやかに咲いているだけに愛しい。

お正月用のお餅が、石臼と杵から「餅つき器」に取って代わられて久しい。
その石臼が庭の飾りとして、クロガネモチの根本に置いてある。溜まった水に氷が張る寒さと、石臼の陰にもかかわらず、青々と茂り、毎日数本ずつ咲いて楽しませてくれる寒アヤメ。

根っこはと見れば、ショウガを連ねたような頑丈なカタマリが地中深く根ざしている。 みるからに、心和む清楚な花ではあるがその実、たおやかさの中に“したたかさ”を秘めた母親にも似た花のようである。

そうなると俄然、花言葉に興味が湧く。残念ながら「寒アヤメ」独自の花言葉は見当たらない。5月から6月に咲く「いずれアヤメかカキツバタ…」と呼ばれるアヤメの花言葉を借りると“神秘的な人” “よい便り”となっている。

今更、神秘的な人からよい便りなど来ることもないであろうが、連日粉雪の舞う寒さの中、せめて胸の内で花言葉に夢を託し、気持ちを暖かく保つのも悪くはない。

世の中がどのように変わろうと、人間の気持ちがどう動こうと、春には春の花が咲き、冬には冬の花が咲く。もちろん夏にも秋にもそれぞれの時期を違えず花は咲く。
やっぱりこの世の中、どうせなら咲く花を追いかけながら、したたかに生きて行きたいな~~…。

      ( 写真: 日陰ながら、ひっそりと、したたかに咲く 寒アヤメ )
コメント (7)
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