「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「映画鑑賞」

2009年01月03日 | つれづれ噺
青春時代のお正月3が日恒例行事といえば、先ずは映画鑑賞であった。
パチンコやマージャンなど手近なギャンブルを覚えてから、映画館から足が遠のいた。
時を同じくして、映画産業が斜陽の一途。お正月映画といっても「寅さんシリーズ」くらいしかヒットしなかった。

そんなことから考えると、なんで今お正月に映画館なのか、という声が聞こえそう。 敢えて言うなら、最近のお正月風景を、青春時代のたまり場であった、岩国駅前の繁華な通りを今一度味わってみたい…という一種の郷愁に駆られたと思し召せ。

何とまあ人通りの少ないこと、まさに数えるほどしか歩いていない。 何は置いても駅前に出れば、誰かに会えたり、何かをして遊べた若かりし頃とは、あまりにも様子が違いすぎる。

何百台もの広大な駐車場を持つ、郊外の大型店にお客をさらわれた、哀れな旧式商店街の名残があるだけ……という感じを受けた。 至る所シャッターが降りているのは、お正月休みのせいだけではなさそうである。

かく言う小生も、クルマを駐車場に停めて、お正月の真っ昼間の駅前をゆっくり歩くのはそれこそ思い出せないくらい前の話になる。 ましてや映画鑑賞のみを目的でやってくるなどは、よほどヒマを持て余しているのに違いない、と思われても致し方ない。

見る映画が洒落ているというか、洒落にもならないというか、「男はつらいよ、第13作」渥美清もマドンナの吉永小百合も若い若い。それと「釣りバカ日誌19話」2本立て1000円という代物。 他にどうしても見たい映画もなかった。言うなれば、劇場の大スクリーンで、もう一度寅さんに会いたかったのかも知れない。 見ている4時間近くは、それはそれで楽しい時間ではあった。

同じような暇人仲間が、41名一つの銀幕を共有した。なんだか寂しさの残るお正月3日目ではあった。

       ( 写真:只1カ所だけ残った映画館入り口の、映画ポスター )
コメント (8)
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