最近では、グルメとか呼ばれる食道楽がはびこって、地方のひなびた食材によるローカル色豊かな食べ物が一気に脚光を浴びて、メジャーの仲間入りを果たしたりする。それが、町おこし・村おこし・観光資源などになれば、これはこれで大いに結構なことである。
観光地、錦帯橋周辺の割烹や料亭でも、細々と続けられていた岩国寿司が、マスコミに流されるにいたって今や、あっちもこっちも岩国寿司があふれている。 元々「角寿司」と呼ばれて、お百姓さんなどお米を豊富に扱えるお金持ちが、お祭りやお祝い事、盆・正月など、大勢の人が集まるときのご飯代わりにふるまっていたように記憶している。
幸い我が家には、おふくろという玄人はだしの寿司上手がいた。隣近所から頼まれ、2升漬けとか3升漬けという、大きな長方形の寿司桶に5段仕込み・6段仕込みで夕方から夜中までかかって漬け込んでいたのを覚えている。8月下旬ころの蓮根の葉っぱが最盛期に取り込んで、丁寧に陰干し、角寿司の下敷きや中敷きに使用するという、農家の知恵も目の当たりにしてきた。
今回は、私が所属するグループの今年初会合に向けて、角寿司の我が家の味とテクニックを、おふくろから引き継いだカミサンが作ってくれるというので、こればかりは手も口も出さず、ひたすら眺めていた。
そこそこに出来上がった。会合で皆さんに賞味して頂いた。まんざらでもないようで、カミサンともどもホンのちょっと小さな声で、エッヘン!のご相伴にあずかった。
何故、角寿司なのか。寿司にも色々ある。にぎり寿司・いなり寿司・魚寿司・押し寿司・バラ寿司などなど。これらはいずれも1個ずつこしらえる。それに対して、大きな寿司桶で数十人分を一挙に漬け込む。桶と呼ばれるのに何故か四角い。ここらあたりから「角寿司」として長年親しまれてきたのだろう。
( 写真: 少人数用の7合漬け寿司桶で角寿司を漬け込んでいる、今回は4段 )
観光地、錦帯橋周辺の割烹や料亭でも、細々と続けられていた岩国寿司が、マスコミに流されるにいたって今や、あっちもこっちも岩国寿司があふれている。 元々「角寿司」と呼ばれて、お百姓さんなどお米を豊富に扱えるお金持ちが、お祭りやお祝い事、盆・正月など、大勢の人が集まるときのご飯代わりにふるまっていたように記憶している。
幸い我が家には、おふくろという玄人はだしの寿司上手がいた。隣近所から頼まれ、2升漬けとか3升漬けという、大きな長方形の寿司桶に5段仕込み・6段仕込みで夕方から夜中までかかって漬け込んでいたのを覚えている。8月下旬ころの蓮根の葉っぱが最盛期に取り込んで、丁寧に陰干し、角寿司の下敷きや中敷きに使用するという、農家の知恵も目の当たりにしてきた。
今回は、私が所属するグループの今年初会合に向けて、角寿司の我が家の味とテクニックを、おふくろから引き継いだカミサンが作ってくれるというので、こればかりは手も口も出さず、ひたすら眺めていた。
そこそこに出来上がった。会合で皆さんに賞味して頂いた。まんざらでもないようで、カミサンともどもホンのちょっと小さな声で、エッヘン!のご相伴にあずかった。
何故、角寿司なのか。寿司にも色々ある。にぎり寿司・いなり寿司・魚寿司・押し寿司・バラ寿司などなど。これらはいずれも1個ずつこしらえる。それに対して、大きな寿司桶で数十人分を一挙に漬け込む。桶と呼ばれるのに何故か四角い。ここらあたりから「角寿司」として長年親しまれてきたのだろう。
( 写真: 少人数用の7合漬け寿司桶で角寿司を漬け込んでいる、今回は4段 )