匂い立ち始めたと思ったら、白っぽい黄色な小粒の花が一気に真っ黄色に花開き、そこら中に芳潤な香りを放つ金木犀。
これほど見事に季節を感じさせてくれる庭木も珍しい。その隣に目をやると、クロガネモチの実が少し色づき始めた。
深み行く秋をいろどる、大好きな風物詩のひとつである。
「モクセイ・モックク・マツ・カタギ(樫の木)…と言われ、昔から庭を持つ者は必ず植えたもんじゃ…」と親父さんがよく言っていたな~。
そういった庭を持てることが、ひとつの男の甲斐性みたいなもので、古い町並みの「うだつ」を上げるのと似た感じの捉え方をしたようである。
ということは、モクセイは花盛り・匂い盛り。マツは小さいながら五葉のかっこいいのがある。この二つは良し。ところがモッコクもカタギもない。庭木を植えるために家を削るか…そうもいかない。所詮親父さんの目に叶う甲斐性は持ち合わせないのか…。
そこんところに対抗して、五葉の松のそばに竹を植え、さらに少し離して八重の白梅が植えてある。つまりお目出度の縁起物とされる「松竹梅」をあしらっている。
ただ御利益が……ン? あったような気もするな~。
金木犀の匂いと前後して我が家の長男の誕生日が来る。その昔は毎年みんなが注目してくれた体育の日10月10日だ。この頃では、祝日は変動相場みたいに動き回るので、体育の日即誕生日とは行かなくなった。御年34才。いまだに完璧には落ち着かない様子。体育の日と同様に胸の中は色々動いているようだ。
そしてついでながら、後わずかで記念日がやってくる。これも秋のいろどりか…。
( 写真: 芳香を放つ金木犀、色づき始めたクロガネモチ )
これほど見事に季節を感じさせてくれる庭木も珍しい。その隣に目をやると、クロガネモチの実が少し色づき始めた。
深み行く秋をいろどる、大好きな風物詩のひとつである。
「モクセイ・モックク・マツ・カタギ(樫の木)…と言われ、昔から庭を持つ者は必ず植えたもんじゃ…」と親父さんがよく言っていたな~。
そういった庭を持てることが、ひとつの男の甲斐性みたいなもので、古い町並みの「うだつ」を上げるのと似た感じの捉え方をしたようである。
ということは、モクセイは花盛り・匂い盛り。マツは小さいながら五葉のかっこいいのがある。この二つは良し。ところがモッコクもカタギもない。庭木を植えるために家を削るか…そうもいかない。所詮親父さんの目に叶う甲斐性は持ち合わせないのか…。
そこんところに対抗して、五葉の松のそばに竹を植え、さらに少し離して八重の白梅が植えてある。つまりお目出度の縁起物とされる「松竹梅」をあしらっている。
ただ御利益が……ン? あったような気もするな~。
金木犀の匂いと前後して我が家の長男の誕生日が来る。その昔は毎年みんなが注目してくれた体育の日10月10日だ。この頃では、祝日は変動相場みたいに動き回るので、体育の日即誕生日とは行かなくなった。御年34才。いまだに完璧には落ち着かない様子。体育の日と同様に胸の中は色々動いているようだ。
そしてついでながら、後わずかで記念日がやってくる。これも秋のいろどりか…。
( 写真: 芳香を放つ金木犀、色づき始めたクロガネモチ )