花はまだ十分に見られるが 茂りの内側には黄色い葉が目立つ
舞い落ちる病葉
そこここに小さい秋の気配を感じるころとなった。それもそのはず立秋から数えて14日目。二十四節季の一つ「処暑」である。文字通り、暑さが少し和らぎ夏が徐々に遠のいていくころ。というのが通り相場なのだが、今日の暑さのぶり返しはどうだ。再びタオルが離せない陽射しが戻ってきた。この陽ざしこの暑さが、外出したがる人を少しでも家庭に押しとどめて、人の流れを抑え、コロナの蔓延防止につながればいいのに。
初咲きの一輪を見せたのが6月18日であった我が家の琉球アサガオさん。その頃はまだちらほら数えるほどの咲きようであった。徐々に生い茂り、鮮やかな「花すだれ」と呼べるようになってから2ヶ月あまり。ペットを散歩させる人の足を止め、短い世間話も交わす、ご近所友好グッズの役目も果たしてくれた。そのアサガオの元気さ加減が少しゆるくなってきた。
天辺部分には「まだまだ元気よ」と咲いている。でも生い茂る葉の内側には色づいた葉が多く見られ、真っ黄色になってハラハラ舞い落ちる病葉も多くなってきた。
あの猛暑酷暑にもめげず、心胆寒からしめる豪雨にも負けず、ただひたすら花を咲かせ続けてきたその努力は見上げたものである。実はその陰に、朝な夕なに水やりをした努力も見逃さないでね(笑)
そうしてこうして時節を経て処暑を迎え、少々お疲れが出てきたのかも。アサガオの茎も疲れる、木も疲れる。やがて気疲れとなってストライキでもないだろうが、古い葉っぱを落として疲れを訴えかけてくる。よく頑張ってくれたアサガオではある。そしてさらに時季が来たら完全に根っこだけを地中に残し、また来年のお楽しみに取っておく。その間も時々の水やりは欠かせない、愛ある作業は続くのである。
季節の移ろいが目に見える頃を迎えようとしている。