「そなえ館」の中には、当時の写真パネルや避難状況を再現した施設も展示されている。
我が家の付近ではありませんでしたが、小千谷では農家のビニールハウスを利用して何世帯も暮らした例も。
案内と説明をしてくれる係はなかなか慣れていて「ビニールハウスで困ったことは?」なんてクイズを。
トイレとか、鼾とか4択だったけれども、なんと困ったのは外気温と室内温度の差で結露して天井から落ちたことだそうです。
凄い状況の写真パネルです。順序は違いますが最初に見たのが3D映像の記録映画。
専用の眼鏡をかけて見ますが、始まると自動車や、山の崩壊で堰き止められた濁流がリアルに向かってきます。
4席しかありませんが、その席はシートベルトで固定して実際の震度7を体験できます。
スベルべは遠慮したけれど、突き上げる衝撃、激しい左右動と当時と全く同じ揺れだったようです。
「物のそなえ」とありますが、中越地震のみならず、阪神淡路大震災も省みての品物類。
展示場の入口には、それらを売っている売店もあり、スベルべはLEDライトとホイッスルのセットを購入。
見学を終え、ほっとした気持ちで玄関へ。
さすがに小千谷で、「片貝の四尺玉」のレプリカや水槽にも名物の「錦鯉」が飼われていました。
やはり、15年もすると記憶も、当時の恐怖も忘れがち。
記事をアップするついでに、探しましたが当時の我が家の裏の山が崩れて線路が埋まった光景。
急斜面の土が崩落して地肌が丸出しになっていました。
元の緑を取り戻すには何年かかるかと、ため息をついたものでしたが自然は強い。今は緑に覆われていますから。
余震で山が崩落する危険があると避難指示が出て路上生活。
もっとも、避難指示が無くても倒れたり、落ちたりした家具類や小物類が散乱し家の中には入れない状況でしたが。
当時のスベルべは「これだけの地震なんて何百年に一度だからもうこの地域も安心できる」なんて言っていました。
でも、地震列島の日本です。首都圏や言われている南海沖地震も気を許すことなく備えるべきでしょう。
(終わり)