朝になると我が家の裏が賑やかになる。
耕作放棄地になっている裏の水田に稗が生え茂り、実を着けていてスズメが食べに来るのです。
亡父が母が好きだと言う理由で植えた「ムラサキシキブ」。
その枝にとまっては、賑やかに鳴き交わし、そして稗をめがけて舞い降りる。
冬になると1メートルをはるかに超える雪に覆われて、餌など全く見えなくなったしまう。
雪国で暮らすスズメを始めとする小鳥たちには厳しい冬が間もなくやって来るのです。
枝にとまって、足で頭を掻いたりする可愛い動作。
何時まで見ていても飽きない、スズメたちの動きなのです。
賑やかな朝食が終わるとどこともなく飛び立っていく。
雪国は屋根雪処理のために、トタン葺きの落下式の屋根が増え瓦屋根の時代に比べて営巣の場所が減った。
そんな理由が一番だと思うけれど、昔に比べたらスズメたちの絶対数は激減したように思われる。
春になると、そんな可哀そうなスズメはツバメの巣さえ乗っ取ろうと企てるのですから、厳しい野生の暮らしですね。