大げさに断捨離と言うほどのものでも無いけれど、暖冬小雪を利用した整理が続いている。
何年も手を付けていなかったまとめて縛られた古い冊子を見つけた。「年輪」と言う老人クラブの会誌です。
残念ながら第1号は無くて、第2号からある。
そして、整理しながら読んでみると、亡父の俳句やら、皆さんの随筆やらなかなかの内容だと思い読み続ける。
第2号の発刊は昭和54年でした。
亡母が闘病中で、父が介護に追われていたころの悲しい時代です。
母は昭和56年に亡くなってしまいます。父は殆ど一人で介護に明け暮れていました。
そんなに大切にした妻に先立れた父を心配したのでしたが、3か月ほどの湯治で元気を取り戻したのでした。
その湯治に行った頃から句作に力が入ってきたようです。
やはり、妻を亡くした悲しみの句が所々に見えて悲しさを感じさせられます。
そして、父が亡くなる2年前の第25号です。
この時代になると、印刷もきれいで読みやすいものになっていました。
最晩年の作ともいえる作品で悲しいかな平仮名遣いが多くなっていました。
のころの作品はスベルベが添削をして提出したような記憶もあります。切ないですね。
後で紹介しようかとも思っているけれど、他の皆様の随筆も内容の濃いものが多い。
特に強い思い出として、太平洋戦争への参戦記録が多く書かれていて驚きました。
今まで発表を控えていたけれど、40年も経ったので関係者も減り差し支えないと思って書いた。
こんな書き出しの生々しい戦闘記録、交戦記録などもあり驚きとともにある種の感動さえ覚えます。
さて、時代は令和に変わり戦争の悲惨さを語る人たちも皆無になって時代の大きな変化さえ感じさせられます。