畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

初山芋はとろろ汁

2022-10-18 07:34:55 | 食べ物

 何はともあれ、この初山芋は食べて見なければならない。

表の水道水で洗った山芋の水分は、キッチンペーパーで拭きとり、ガスの火であぶりひげ根を燃やす。

 

 小石混じりの土などで表面が凸凹していたらピーラーで皮を剥きますが。

これだけ表面が滑らかな山芋は、ピーラーで皮を引くだけでも勿体ないですからね。

長い間使い続けている、すり鉢、おろし金、すりこ木棒の出番です。

 

 出し汁に凝る地方もあるようです。干しアユや、貴重なモクズガニさえ使うところも。

我が家流は素材の味を楽しめるように、出汁には拘らず煮干しで出汁を取った濃いめの醤油汁。

 

 摩り下ろした山芋です。

真っ白なのは美味しい山芋の証拠。中には摩り下ろすとすぐに色が変わるものもあり、その茶色に近い山芋は美味しくない。

 でも、間違ってその美味しくない山芋を掘り、そして摩り下ろしたら別の用途もある。

例えば、海苔で巻いて油で揚げても良いし、団子汁のように汁の実にしても美味しい出汁が出ますよ。

 

 摩り下ろした山芋に、件の出し汁を少量ずつ加えてすりこ木棒で引き伸ばす。

ここが肝心なところ。一気に多量の出し汁を加えると山芋が浮いてしまい、混じりません。

 根気よく、伸ばした山芋に少しずつ出し汁を増やしながら続ける。

ある程度混じって粘り気が緩くなったらもう大丈夫。そうなったら多めに入れても伸びますから。

        (続く)

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折れた山芋継いで見る

2022-10-18 04:08:55 | 山菜

 太さはそれほどでもないが、すらりと伸びた上物の山芋です。

長さはこれで50センチ以上はある。ただ、残念なのは・・・。

 

 先端まで掘り切れず、ぽっきりと折れてしまった。

前回書いたように、山芋ほりもシーズン初めは手が慣れず折ってしまうことも多い。

 

 この日の収穫を帰宅後に山菜リュックから取り出して並べてみる。

上から三番目の細い山芋は儲けもの。太い山芋の裏側に沿うような形でありました。

 

 しかも、どれも先端まできれいに掘り上げたものは無い。

右の一本は実は真ん中で折れている。「欠けた茶碗を継いでみる」と言うたとえ話のとおりです。

 

 いつまでも山芋掘りを続けられるように、道具は大切にしよう。と水洗い。

この他にも、移植コテや藪を切り開く鎌が加わり、七つ道具の態を成す。

 真ん中が、ネットで注文して取り寄せた「根切り棒」でなかなか有効でした。

刃先が鋭くて、かなりの太さの木の根も、これを当ててぐっと押し下げると切れるのでした。

         (続く)

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