蔓葉の茂り方を見てその場所へと斜面をよじ登る。
次から次へと山芋の蔓、そして土に入る根元が見つかる。しめしめです。
これは前回、根切り棒で断ち切った太い木の根。
今回買い求めた根切り棒の力は絶大で、こんな太い木の根さえ切られるのです。
慎重に蔓元を掘り下げます。
表土は10センチほどが黒い腐葉土。その下は岩のかけら交じりの粘土質の土。
中ほどに砂質土の層がありました。
こんな風に土質が深さによって違ったり、少し場所を変えただけで違う複雑な地層なのです。
そして、最後は泥岩の硬いところで山芋は先端となる。
おっとっと、その硬いところを掘り下げるのが難しい。また折っちゃったー。
でも、落胆しつつも息をつき周囲を見渡す。あれっ、こんなところにも。
目が山芋慣れしてくると、蔓も見つかりやすくなります。掘り始めてからすぐ脇の蔓を見つけることさえ。
(続く)