解説は著者と小学校のからの友人で 多くのエッセイでネタとして出てくる春日井 政子 さん
からりと抑えつつ 今は亡き親友への熱い思い 心が感じられる文章を寄せておられます
今は亡き―と 書きました
著者 鷺沢萠さんは 2004年4月11日にこの世を去りました
本書には2004年3月に沖縄へ取材に行った時の事が書かれている
島らっきょうは早く買いすぎてはいけない―と言う教訓を著者が身を持って得ることになるのだが
それから おそらくは ひと月たらずのうちに死んだのだと思えば・・・
その死について考えたくなる
エッセイは まるでこちらも一緒に行動しその場にいるかのような臨場感を与えてくれる文章で
ああ そんなことあるんだ ふうん
と思いつつ 次から次へ ページをめくってしまう
私は最初 鷺沢さんの本を呼んだ時 まだ彼女の死を知らなかった
数冊ほど読了した後に ネットの友人から 教えられた
私より十才下で 語学堪能の才女で
惜しい 勿体ない と その死を惜しんだ
今も その気持ちは変わらない
生きていて欲しかったと思う
もし命あれば 五十代 六十代 どれほどの作品を書いてくれたかと思う
さて 本書内に Sを長くした記号の読み方が出てくる
私めも算数は駄目人間なので 親に似ぬ数学大好き長男に尋ねてみた
Sを長くした記号は インテグラルと呼ばれ 積分で使用されるらしい
日常を ちょっと考える素敵なエッセイ集
バッグに入れて持ち歩くのにも最適な薄さと価格(税別 476円)です