銀行に勤めるクリスティンは 窓口に来たジプシー(ロマ)の老女に返済の延長を懇願される
立ち退きのトラックが来て差し押さえにかかっている
何十年も住んできた家で追い出されたら・・・行くところがないと言う
しかし・・・提案するクリスティンに 老人ホームはいやだーとか かなり我侭を言う
跪きクリスティンの服の裾にキスしながら しつこくかき口説く
悲鳴をあげ警備員を呼ぶクリスティン
老女は言う「わたしは誇り高い女だ その私がここまで懇願したのにー わたしを侮辱したね」
続いて呪いの言葉を吐こうとして警備員に銀行から連れ出される
仕事が終わり駐車場で車に乗ろうとすると 彼女の車の向かい合わせに駐車しているのは・・あの老女の車のようだった
気味悪く思いながら運転席に座るとあの老女が使っていた大判のハンカチーフが風にあおられ車に襲い掛かる
振り返れば老女が後部座席にいて 背後からクリスティンの長い髪を掴み さらに呪いの言葉を吐く
一旦車から追い出しても ブロックで運転席側の窓を破りしつこく老女は襲いかかってくる
最終的に老女はクリスティンの服のボタンをちぎり「ラミア」と呪いの念をこめたソレをクリスティンに返す
一時的に気が遠くなったクリスティンは はっきりそれを覚えておらず
ただ不気味な気持ちが自分の中に残っていた
「今度はお前が許しを請う番だ」
そう言って消えた老女
大学教授の恋人に自宅まで送ってもらう途中 彼女は霊能者の看板を見かけ そこで自分を視(み)てもらう
霊能者は・・・恐ろしい老女の顔を視(み)た
クリスティンに憑いたモノの正体に気付いた霊能者は 御代はいらない・・・と金を返し・・・もう営業時間は終わり 自分は疲れたからーと彼女を店から出そうとする
心霊現象など信じないクリスティンの恋人は 気のせいだーと慰めるが 一人になったクリスティンが家で仕事をしてると 不気味な物音もし又怪しい強風が家の中に入る
怯える彼女を老女の黒い影が襲う
幻影なのか幾度も幾度も 寝室でさえ 老女の悪意はクリスティンを半ば偏執狂のように いたぶる
蝿が眠っているクリスティンの顔を這い鼻の穴の中に入り また出ていく
老女は自分の中の腐った臓物に汚らしい虫が混じったような汚物を美しいクリスティンの顔にしつこく浴びせる
ここまではクリスティンは たまたま考えがおかしい客に逆恨みされた被害者だ
老女と格闘の折に「クソばばあ」と言おうが ごく普通の美人である
銀行では鼻血が溢れ 噴出し 上司にふりかかり 早退し クリスティンは老女の家を訪ねるが 老女の孫は「おばあちゃんに話を聞いたわ」と冷たい
しかし老女に会いたがるクリスティンを部屋に入れる
すると多くの人が集まっており 急死した老女の葬式が行われていた
知らず老女の死体に躓いたクリスティンは またもや老女の遺体にかぶさられ・・・腐った何かを老女の口から顔全体に浴びせられる
クリスティンは霊能者から呪いを解く方法を教えられる
生き物の命を絶ちラミアに捧げる・・というものだ
しつこく老女の嫌がらせにあったクリスティンは可愛がってたはずの小さな猫を包丁で殺す
ふみゃああ ぎゃぎゃああああっーという猫の悲鳴がかなしい
たぶん彼女の後の悲惨な運命はここで決まったと思う
猫の死体を庭に埋め これで呪いが解けたと思ったクリスティンは明るい表情で恋人の両親との食事に向かう
だがそこでも老女の悪意ある幻影に悩まされる
霊能者は強い力持つ身内の紹介をする
その霊能者はこの映画の冒頭で中年の頃に 悪霊ラミアと対峙したことがあった
力及ばず 少年の魂はラミアに連れていかれたが
雪辱の機会を待っていたのだ
クリスティンを助けるために・・・・白い大きなヤギが用意されていた
このヤギにラミアの霊を閉じ込めて首を切り落とし 退治しようという計画
だが儀式の途中 首を切る役目の男は失敗し ラミアが入ったヤギに噛まれ ラミアに乗り移られてしまう
霊能者の老婦人は この場からラミアを取り除くことには成功するが 彼女の命も終わった
これで呪いが解けたのねーとぬか喜びするクリスティンだが 霊能者の男は言う
ここからいなくなっただけだ 生き地獄の最後にクリスティンの命を奪いにラミアがやってくると
しかしその前に呪いの込められた品の持ち主を他の人間に換えることはできるのだと
自分を陥れた銀行の同僚のいけすかない男を呼び出すも・・ボタンの入っていると自分が思う袋を渡すことはできない
彼女は・・魂は死なないから死者相手でも呪いを返すことは可能と霊能者に教えられ 実に自分に呪いをかけた老女が眠る墓地に夜向かう
穴を掘り広げ老女の眠る棺の蓋を外し・・・ボタンが入っていると信じる袋を 死体とのバトルの末に老女の口の中に強引に押し込む
嵐となった墓地で墓穴の中に水が流れ込み生き埋めとなったと思われるが・・這い上がり・・・・無事に帰宅する
一夜明けて 休暇を願う彼女に上司は態度を一変させ 彼女の仕事を盗んだ男が分かったことと 彼女の昇進を約束する
これも呪いが解けたから・・・・・・・気分良く恋人と待ち合わせた駅に向かう彼女
途中で開店前の店を強引に開けさせ 気にいったコートを買って着替える
出会った彼女に恋人は言う 昨夜車の中にこれを忘れていっただろう
君がくれた幸運のコインの入った袋と間違えて
ああ そんな あんなに頑張ったのに・・・・
呪いは解けてなかった
ボタンから逃れようとしてクリスティンはふらふら後じさりし ホームから線路へ落ちる
そこへ迫る電車
線路の下から業火が湧き出し クリスティンは連れていかれる
恋人が腕を伸ばすその前で
若く美しく完璧なスタイルでしかも賢く仕事もできて そこそこ野心家のクリスティンだが 自分が助かるためなら 可愛がっている猫も殺せる
実家のアルコール依存症の母親とはつながりを断つ
同僚にも余り優しくない
相談する老女も自分の出世の為なら 切り捨てる
あくまで自分中心なやや強引な性格
そうしたものが 彼女は呪いから逃れられないだろう
そう暗示する
自分が約束通り返済せず いままでも二度返済期限を延ばしてもらいながら 今まではちゃんと払ってきたんだよ
返済延長を認めてもらえないと呪いをかける 係りの女性に暴力をふるうという逆恨みぶりも 誇りの高い女もないもんだと思う
本当に誇りが高ければ 人を呪うより自分が死ぬだろうに・・・・・・
身勝手で怖い女の対決 ホラー風味
最初は気の毒に思えたヒロインも だんだん・・・ああ・・当然かな・・・なんて思えてくる
映画の感想サイトから↓
http://www.cinemaonline.jp/review/bei/8114.html
http://pia-eigaseikatsu.jp/title/152277/
こちらは好評価な感想↓
http://news.livedoor.com/article/detail/4396882/
笑えるホラーという表現も
食事どき前後にはご覧になられませんように