原作ルイ・ド・ベルニエール著
映画より原作は丁寧・緻密な良作だとか
これは是非読んでみたいと思います
ちょっと人間関係が唐突に感じた部分も 映画にはありましたので
1940年ギリシャのケファロニア島はドイツとイタリアから占領され それぞれの兵士達がいる
島で暮らすイアンニス医師(ジョン・ハート)の美しい娘ペラギア(ペネロペ・クルス)は医師となる勉強中だが 戦争に行った恋人マンドラス(クリスチャン・ベイル)がいた
彼は幾ら手紙を出しても返事をくれず ペラギアは自分の心を見失っている
何故か背中にマンドリン背負っているイタリア人兵士のアントニオ・コレリ大尉(ニコラス・ケイジ)はペラギアに惹かれ 捧げる歌を作って疑い 恋心を隠さない
大尉なのに戦争は嫌いなのだ
イタリア人兵士達は戦争が終わり故郷へ帰れる日を待っている
オペラや音楽好きなアントニオはサンタルチアを歌わせたり ダンス・パーティーを開いたり
のどかな日々が続くのだが
イタリアが連合軍に降伏してから 雲行きがおかしくなる
ドイツ軍は イタリア軍へ 武器を出すように言ってくる
ペラギアは畑でアントニオと愛し合うも父親から諭される
マンドラスは島の解放目指しパルチザンに参加していた
部下をドイツ軍に殺されたアントニオはマンドラスと手を結び ドイツ軍と闘うけとを決意する
止めるペラギアだが アントニオの決意は固い
カルロ(ピエロ・マギオ)はアントニオの身を案じるペラギアに約束する
「気持ちは分かります 大尉が死んでしまっては あなたの人生は終わりだ
わたしが大尉を守ります」
イタリア軍はドイツ軍には勝てない
ドイツ軍に虐殺のように殺される
カルロは全身でアントニオを庇い散々に撃たれて死ぬ
死にかけた兵士達にとどめ射撃を行っていたドイツ軍のギュンター・ウェーバー大尉(デヴィッド・モリッシー)は 虫の息のアントニオを射殺できず見逃す
彼には かつて親しく言葉を交わしたアントニオを殺すことはできなかった
夜 遺体の回収に来たマンドラスは まだ息があるアントニオに気付き医師のもとへ運ぶ
マンドリンの弦がアントニオの命を繋ぐ為に使われる
ドイツ軍によるイタリア人狩りも厳しく行われ 島の人々も殺される
マンドラスはアントニオを島から逃がす
ペラギアも駆けつけ別れの言葉を交わす
アントニオを助けてくれたマンドラスに ペラギアは礼を言い 助けた理由を尋ね 自分が心変わりしたことを謝る
マンドラスは字が読めず それが返事が出せなかった理由だった
終わることないと思っていた戦争が終わり 島は平和に戻る
1947年 医師の家へイタリアからレコードが届く
差出人の名前はなかったが 曲から医師はアントニオだろうと見当をつけて 手紙を出す
ーアントニオ この手紙が届くかどうか分からない
ペラギアは医者になった
私達の苦しみは 自分のせいだと 責めている
わたしは信じている
傷を負った者がいるならば 治すべきだ
神が私達を生かすと決めたなら 何か理由があるはずだ ー
大地震が島を襲う
避難する人々 建物が崩れている
一緒に暮らす少女レオニーも医師の父親も生きていた
抱き合う父親と娘
新しい家を建て 人々は暮らしを繋ぐ 紡ぐ 続ける
レオニーを捜すペラギアの前に現れたのはー
アントニオだった
アントニオ「君なしで生きようとした
君なしに生きられると」
ペラギア アントニオの顔を撫で「傷が 消えているわ」
抱き合う二人
ペラギアの父親は治療をした村人から相談を受けている
「かみさんを愛しているなら かみさんに優しくすることだよ」
ードイツ軍に殺された数千のイタリア兵
(地震による) 島の犠牲者に この映画を捧げるー
と流れて映画は終わります
ちなみにイタリア兵士捕虜4000人は イオニア海上で 輸送船へ機雷に被弾し 沈没した為 海の藻屑となりました