第3回「主に泣いています」から
すれ違う男からも追いかけられるほど魅力的な絶世の美女である泉(奈々緒)は 画家・青山(風間トオル)の愛人兼モデルをしている
彼女に勝手に惚れて男達がトラブル起こす為 暮らす家すらなく 絵のモデル中にも男達が喧嘩を始め
教室に居合わせた中学生のつね(草刈麻有)が泉を救出 住まいの面も引き受ける
その後も泉を守り
画才は無いように見えるのに 何故か画家を目指している
青山からバイトで つねの指導を引き受けた学生の赤松(中丸雄一)は 釘を刺される
ダイナマイト級美女の泉に惚れるなと
赤松は 自分はゲイだから 女性には魅力を感じないと嘘を言い 泉に男除け不可思議変装を止めさせる
東村アキコさんの漫画が原作です
今回 何故かいつもオカモチを持ち歩いている芸者の正体が分かります
芸者の駒子(青山倫子)は 青山の元モデル兼愛人でした
泉と出会った青山が駒子を お払い箱にした為に恨んでいたのでした
泉を見つけた駒子は パイをぶつけてきます
帰国した青山と海へ行こうと 弁当も手作りした泉の前に 青山の妻の由紀子(安達祐実)が現れ 強引に車に乗せてしまいます
感情の起伏が激しすぎる由紀子は 運転も凄まじく 言動と両方で 泉を疲れさせます
良家の令嬢である由紀子は 客の青山に 「かわいい人が切ると スイカも甘い」と言われ 恋に落ちたのです
一方 泉と青山の出会いは 身投げしようとする彼女を青山がとめたことでした
エキセントリックな由紀子は「悪かったわね スイカで」と暴れます
また「ソースカツ丼なんて食べたことなかった」と興奮状態に入ります
海岸で ナマコとワカメ持ち 泉に 「友達いないでしょう」と迫る由紀子
泉の友人つねが救いに駆けつけます
「いるんでしょう」と青山を呼ぶ由紀子
結局 青山は由紀子と同じ部屋に宿泊します
由紀子「高いモノ 食ってやる タラバガニ一年ぶん~」
泉とつね 彼女たちに親しい人間に囲まれ 騒ぎの中でワリ食う赤松
それでも泉にひかれ守ってあげたい 幸せになって欲しいと思っています
つねはそんな赤松が好きになってきていて 自分だけ見てほしいーそんな隠れた願いがあります
主人に言わせたら「何もないドラマやな」と ー
まぁ確かに録画してて 時に早送りしてしまうやり取り 場面もありますが
今回 取り上げたのは 安達祐実さん
先日は逢坂剛氏原作御茶ノ水署シリーズ斉木と梢田コンビの二時間ドラマで 犯人の一人を演じておられました
少し暗めのしとやかな女性
保母さん役ですが 回想場面の女学生姿も不自然なく 愛らしかったです
美しく成長されました
「主に泣いています」でも 青山と出会いの回想場面での令嬢姿が とても可愛いらしいです
笑ったり 怒り出したり 微笑んだり暴れたり
さすがは「ガラスの仮面」の北島マヤさん(笑)
見ていて楽しい演技でした
「牡丹と薔薇」の小沢真珠さんを彷彿とさせるような
中丸雄一さんが演じる赤松さんの苦労ぶり
次は どんな貧乏くじがー
と つい気にかかるドラマです
お風呂上がりに夫は 紙カップ入りアイスクリームを 底を押して変形させ口で直接食べをしていた
結婚して二十年以上 いまだに驚かされる(笑)
ここは「ワイルドだろぉ」ネタとして 受け止めるべきだろうか
長男が その食べ方はーと注意していた
「ちゃんと道具を使って食べようね」
汗もができたという夫はーあせもの薬が見つからず 水虫用軟膏を塗り 痒みが止まったーと喜んでいた
うん 同じ人間とは思っていません
皮膚が剥がれたら 瞬間接着剤 つける人だし
プロローグで牛木晃率いる高校と 久保爽太率いる高校が 神奈川県大会決勝で対戦している
かつて二人は甲子園の決勝で対戦していた
牛木は壊した膝が命取りになりプロへはいけなかった
久保はプロで活躍し記録を残したあと 現役が続けられなくなった
甲子園の空は今日も青い
昔ー
海浜高校野球部は甲子園決勝戦を15回延長でも決着つかず 翌日再試合となった
自身も故障から現役を諦めた羽場祐一郎監督は 次の試合エースの牛木を出さないと決めていた
怪我しているキャプテンの春名も
明日は負けるな たぶん
ー勝ちたくない監督なんてどこにもいないけれど
恒正の監督・白井直人は甲子園優勝を置き土産に 横浜の私立高校に新しくできた野球部へ移る話ができていた
学生時代 羽場は投手で 白井が捕手だった
そのバッテリー組んだ二人が 甲子園決勝戦で対戦
二人を育てた滝本が試合の解説
羽場は先発に二年生の横井を使う
牛木よりは力が落ちるが 自分のように牛木を潰すわけにはいかなかった
恒正の久保は思う 出てこないのか 牛木
彼は牛木との対決を楽しみにしていたのだ
横井の負傷から牛木はマウンドに上がるが 攻撃で古傷を傷めてしまう
春名もまた怪我した選手の代わりに出場する
追いつき追い抜いての試合展開で9回同点 延長戦に入る
病をおして解説を続けていた滝本は 野球の神様の姿を思う
ー左手にグラブをはめ 右肩にバットを担いで悪戯っぽい笑みを浮かべている
日焼けした顔は 少年のそれだー
エピローグでの語り手は久保だ
ここで 大延長の試合の結果がさらりと語られる
盛り上がるだけ 盛り上がり いっそ幕切れは逆に呆気ないような
それでいて劇的な 野球というもの その試合
解説は元ヤクルトの人気選手にして現在スポーツキャスターの栗山英樹氏です
ボルドー鉄道の線路脇へパジャマ姿の男の身体が 列車から落ちてくる 場面は変わり雪も美しいスキー場で 女友達と語らう美女(オードリー・ヘップバーン)がいる
女友達はやんちゃそうな男の子を連れている
美女の名前はレジーナ・ランバート
彼女は離婚を考えていた
「夫は何か隠し事をしている それがこわいの」
ピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント)と名乗る男が声をかけてきた
彼もパリへ帰るのだと言う
レジーナが友人と別れ帰宅したらー家の中はもぬけの殻だった
家具も何も すっからかん
「オノリーヌ」と呼んでみても 使用人もいない
グランピエール警部が現れ レジーナの夫が死んだと伝える
彼は家具をオークションにかけ 25万ドルを手に入れたらしい
その金は 何処にもなかったと
警察で死体確認し 何もない家へ戻ってきたレジーナ
電話しても出なかったと ピーターが現れる
彼は何処かホテルにでも部屋をとろうと申し出る
結婚前のレジーナはユネスコで同時通訳として働いていた
葬儀の日 レジーナと友人だけ 他に参列者はいない
寂しいがらんとした
最初に頭髪少ない小柄なメガネの男性が入って来る
くしゃみしながら去ったあと やせてキザな男性
彼が去ったあとは義手で大柄な男性と立て続けに来ては去り
次は何かしら? とアメリカ大使館からの手紙が届く
それにはー明日の12時半においでくださいーとあった
大使館にはバーソロミュー(ウォルター・マッソー)
彼はレジーナに古い写真を見せる
それには レジーナの死んだ夫の若い頃
葬儀に来た三人の男達が写っていた
頭髪少ない小柄でメガネはギデオン
やせたキザ男はテックス(ジェームズ・コバーン)
義手の大柄な男はスコビー(ジョージ・ケネディ)
彼らはアメリカ政府から25万ドルを盗んだ
ランバートから一人じめした為に殺されたのだと
バーソロミューはレジーナに心あたりはないか尋ねる
ランバートは4つも名前が違うパスポートを持っていた
レジーナがホテルの部屋に戻ると義手の大男がいた
ピーターに助けを求めるレジーナ
窓から逃げた大男スコビーを追いかけたピーターは なんと スコビー ギデオン テックスがいる部屋へ入る
どうやらピーターは三人と顔馴染みで レジーナにわざと近づいたらしいがー
果たしてピーターの正体は?
彼の名前と素姓は コロコロ変わっていく
それでも愛するようになるレジーナだが
ギデオン スコビーと次々に殺されていき テックスも頭から袋被され殺される
彼は言葉を書き遺しており
レジーナはピーター(この時点ではアダムと名乗っている)が殺人犯だったと思い込み
やっと分かった25万ドルの秘密についてバーソロミューに電話する
待ち合わせ場所を決めて向かうと ピーターが追いかけてくる
必死で逃げるレジーナ
バーソロミューとアダムから どちらを信じるのか選択を迫られるレジーナ
ここでレジーナは「アダム」と叫びます
私が子供の頃観た吹き替え版では「アレッークス!」とレジーナが叫んでました
因みにアレックスもピーターさんの偽名です
ピーターも偽名なのだけれど
それからレジーナは劇場に逃げ込み アダムが バーソロミューをやっつけます
で レジーナは25万ドルをアメリカ政府に返すと張り切ってアメリカ大使館へやって来ます
アダムは一人で入ってくれとレジーナに言います
案内されてレジーナが部屋へ入ると座っていたのはアダムでした
彼が本物のアメリカ大使館の人間でした
彼は言います
本当の名前は一週間先に結婚許可証に書くよ
レジーナ はっとプロポーズであることに気がつき
もう名前なんて どうでもいいわ
25万ドルが隠されていたのは封筒に貼られた3枚の切手でした
ひどく貴重な価値のある切手だったのです
オードリーの衣装はデザインもですが その色も各場面でとても印象的です
被る帽子もオードリーの美しさを引き立てています
子供達 特に主人公には映画の冒頭から数分間が人生最高の時間だったかもしれない
監督 ハロルド・ベッカー
デヴァリー・フリーマン原作
タップスとは 戦死者の葬儀に演奏されるラッパのこととか
最上級生になり生徒長になったブライアン・モアランド(ティモシー・ハットン)は 学校の校長でもあるハーラン・ベイシュ将軍(ジョージ・C・スコット)を こよなく尊敬していた
軍人が重んじなくてはいけない名誉
だが学校は理事会や町の人間の考えから 一年後の閉校が決まっていた
140年の歴史あるバンカーヒル陸軍幼年学校
卒業ダンスパーティの夜 学校に反感持つ街の若者が屯し 嫌がらせをし因縁つけ 手を出してきて騒ぎになる
騒ぎを止めようとした将軍の銃を街の若者の一人が盗もうとし 揉み合いになり引き金がひかれ 街の若者の一人が死んだ
将軍は警察に連行されるが 心臓の発作で倒れる
街と理事会は学校の廃校を決め 学校が所有する武器を差し押さえに来た
街の一方的なやり方が納得いかないブライアンは 学校の仲間達と 街と理事会に三つの要求を突き付けることに決めて 計画を立てる
食糧品確保の為に街へ向かったアレックス・ドワイヤー(ショーン・ペン)とデビッド・ショーン(トム・クルーズ)らは 帰り道 ドワイヤーのトラックがエンジン・トラブル起こし 故障箇所を修理中 街の人間にいちゃもんつけられ 襲われそうになった
ショーンが威嚇射撃し止めにきたパトカーを ぶっ飛ばし 学校へ帰る
武器を押さえようとする警察らに要求突き付けるブライアン
戦闘準備にかかる生徒達
警察と塀越しの睨み合いが続く
警察 街 理事会側は 自分達に不利な生徒達の要求は伏せていた
警察では埒が開かない為 遂に州兵が 少年達をとり囲む
少年達を指揮するブライアンの苦悩
発電機を直そうとし 事故から体が燃え上がったJCピアース(ジャンカルロ・エスポジート)
脱走する連れが撃たれないように「撃たないで」と叫んで 州兵に撃たれた12才のチャーリー
学校に籠城しているブライアンは 食糧や水が気になり 見張りを立てようとし アレックスと喧嘩になる
州兵側のアドルフ・カービー大佐から伝えられたベイシュ将軍の死は ブライアンをうちのめした
将軍の死を悼む学生達
父親ケヴィンの説得にも応じなかったブライアン
最初150人ばかしいた生徒達も 親からの呼びかけでかなり減った
ただ学校を閉校になどしてほしくなかった
自分達の愛する学校を
病気の将軍に会いたかった
それが
機関銃を乱射するデビッドをとめようとしたブライアンだったが 州兵が用意していたM48パットン戦車などに攻撃され デビッドと死ぬ
アレックスはブライアンの死体を抱き上げ 学校の門を歩いて出ていく
コレって大人がついていて弁護士いれば
将軍の銃をとろうとした街の若者達の自業自得だし 最初に嫌がらせをし手を出してきた街の若者に原因があるのだから 学校側が責められるのがおかしい
学校を守る為に抵抗する愛校精神溢れる子供達
彼らを死に追いやるしかない それしか出来ない街の人間や
自分たちは軍人だと言い張る大佐達の方が いかにも無能だ
反戦という解釈より 自分たちの立場 自分たちのが正しい あんた達がおかしいのーそういう人間達に限って 戦争となれば 自分たちは戦わずして 軍人任せになるのだろうし
純粋で優秀だったろうブライアンを 死なせてしまった大人達に正義などはない
追い込まれていくしかない子供達が可哀相だった
何故誰一人も子供達を理解し 助けようと 手を差し伸べることが 出来なかったのか