お風呂に入る前 ぼそりと「もぎたてパンティ」と言った
「ちょっとボケてみただけや
深い意味はない」んだそうだ
では 深い意味はなく ブログ・ネタにしてみよう♪
お風呂に入る前 ぼそりと「もぎたてパンティ」と言った
「ちょっとボケてみただけや
深い意味はない」んだそうだ
では 深い意味はなく ブログ・ネタにしてみよう♪
天保2年越前国鯖井藩で黒崎村漁民30名が神隠しに遭い姿を消す
実は難破した幕府御用船の積み荷を鯖井藩が猫ばばしたのだ
事実を知る人間を六郷帯刀(丹波哲郎)が皆殺しにした
脇坂孫兵衛(仲代達矢)は それが許せなかったが帯刀は親友で しかも彼の妹しの(司葉子)を妻としていた
借財に苦しむ鯖井藩には金が必要だった
主君の為 藩の為ー
二度とやらない約束で孫兵衛は沈黙し浪人する
それから三年 藩の財政は悪化
再び帯刀は 二つの岬の船が難破する進路にある側へ灯をつけ 御用船猫ばばを計画する
藩存続の為には
鯖井を離れていた孫兵衛だが 帯刀がやろうとしていることを知り 二度と踏み入れまいと思っていた鯖井に向かう
途中 いかさまバレて追われている女壺振りの おりは(浅丘ルリ子)を助ける
彼女の啖呵が耳にとまったのだ
村にカラス天狗が降りてきてー
黒崎村の生き残り
婚礼直前 花嫁衣装も綺麗に仕上がっていたのに
許嫁も父親もみんなー
その為 彼女は身を落とした
姐さんと慕う六造(桶浦勉)を連れさすらう生活
一方 帯刀は子飼いの配下・高力九内(夏八木勲)が孫兵衛の命を狙っていることを知り
「あれは 約束は守る男だ」
「しかしわたくしは目をかけていただいた帯刀様の為ならばー」九内は孫兵衛に敵愾心を抱いている
機を織る帯刀の妹しのに
腕を上げたことを褒め 誰の為の織物だろうかと口にする
しのは夫・孫兵衛を待っていた
眉を落とし 歯を黒く染め人妻らしくしている
端正な顔立ちに似合い美しい
妹の姿に 帯刀は その花嫁姿 婚礼の日を思い出す
孫兵衛と妹
その幸せを壊したは自分
孫兵衛と妹に負い目がある
寂れたどろどろ ぼろぼろの宿場で 孫兵衛は六造に呼び止められる
姐さんがお礼がしたいと待っています
おりは 六造追っ払い 孫兵衛にしなだれかかり 身の上話をする
強い男 守ってくれる男が生きていく上では必要なのだと痛感している
なまめかしく惑溺しそうな誘惑にみちた美しさ
孫兵衛は また藤巻左門(萬屋錦之助)とも話す
左門は黒崎村の神隠しに興味を示していた
やくざ者に捕まり リンチされている六造とおりは
ざっ ざっ ざっ
刀閃かせ 二人を救う孫兵衛
孫兵衛が来ると知り籠で しのがやって来た
しのを抱きしめる孫兵衛
互いに愛しくてたまらない表情
しのは 兄・帯刀から
他の土地で暮らせ
鯖井に戻れば命をとる
孫兵衛を殺したくない
そう言われていた
孫兵衛は また見逃すことはできない
自分は死んでいたーと話す
再度の皆殺しを見逃すわけにはいかないのだと
九内らは孫兵衛を待ち構えていた
帯刀の妹しのまで嫁に貰いながら 裏切り者めーと思っている
彼にとって孫兵衛はしゃくに障る邪魔な存在でしかない
立てこもった建物に火を付けられた孫兵衛を救う為 九内配下に潜り込んでいた左門が名乗りを上げ 斬り合いながら逃がそうとする
おりはも孫兵衛を助けようと 争い合う地元やくざを騙したきつける
旦那を助けなきゃ
必死である
その後 孫兵衛も左門も捕まるが
逃げた孫兵衛は崖を上りーこれスタントなしだそうですー
左門を助ける
おりはは後で殺す為に閉じ込められた人々を逃がそうとする
難破しない正しい側の岬に火を付けるが 帯刀配下の武士が殺しに来る
六造 おりはを庇い斬られながらも武士と共に海へ落ちて行く
たった一人の味方だった六造 弱いけど命がけで おりはを大切に思っていた六造は死んでしまった
帯刀の配下と斬り合う孫兵衛と左門
左門は難破する側の岬の火を消す
孫兵衛は九内と斬り合い勝つ
難破する側の火が消え 帯刀 企みの失敗を悟る
闘いの一夜明けて 帯刀 しのに
「悪かったな こんな所に閉じ込めて
孫兵衛を呼んできてくれぬか」
雪 一面の雪
浜辺では御陣乗太鼓が鳴っている
響く太鼓の音
雪の中を歩くしのの姿が倒れている九内の目に入る
「しの殿・・・しの殿」
手を伸ばし息絶える
主人の美しい妹
憧れていただろう
孫兵衛がいなくなった時は腕に抱くその日を夢見たかもしれない
しのは九内に気付くことなく歩いていく
やがて孫兵衛を見つけた
「兄が裏山で待っていると」
孫兵衛は手が動かないから 火で温めたいのだと 粗朶を集めてきてくれと言います
しのは襟元を広げ 血で汚れたままの孫兵衛のかじかんだ指を両手を掴み入れ 自分の胸へ導きます
我が身の温かさで その熱で
雪降り太鼓の音響く中
帯刀と孫兵衛
かつての親友の闘いの時
帯刀は火で指を温めて待っていました
雪の中の決闘
斬られて帯刀の最期の言葉は
「鯖井は どうなるというのだ
鯖井藩は どうなるというのだ」でした
孫兵衛は雪の中に帯刀の墓を作ります
公儀隠密だった左門は言う 「俺はもう江戸に帰らねぇ 幕府の犬はまっぴらだ
小の虫が殺し合ってる間に大の虫は ぬくぬくと太ってやがる」
響く太鼓の音に左門
「命拾いの祭りか」
孫兵衛「命拾いの祭り?
いや 弔いだ あれは
俺たち侍の弔いだ 」
おりは 太鼓を叩く人間達を 何とも言えぬ目で見ている
烈しく雪の降る中 去っていく孫兵衛
見送る おりは
彼女は これからどうするのだろう
ここで生き直すのか
また何処かへ出ていくのか
いつか何処かで野垂れ死ぬのか
雪上を孫兵衛は歩いていく
その後を しのがついて行く
少しずつ距離が縮まっているようにもみえる
手に入らないはずの御用金が人の心を狂わせ 運命をねじまげた
左門役の萬屋錦之助さんは代役です
三船敏郎さんに用意された役だったそうです
三船敏郎さんの酒癖からか仲代達矢さんと喧嘩になり下りたと言われているそうです
萬屋さんには酷ですが
確かに三船敏郎さんであれば 映画の出来 画面から受ける印象はまた随分違ったものであったでしょう
萬屋さんの演じる素浪人は 軽い印象があります
三船敏郎さんだと 仲代達矢さんより 三船敏郎さんが主役に見えてしまいそうですが
三船敏郎さんが素浪人演じると ちょっと何考えているか分からない「含み」の部分
懐の深さ
何とも言えない味がありました
やはり名優と思うのです
三船敏郎さん
魅力ある俳優さんだと
司葉子さん 浅丘ルリ子さん
若い時代のお二人の形の違う美しさ
映画に潤いと華を与えています
この時代の浅丘ルリ子さん 台詞の言い回しと言い本当に魅力的です
場面場面の表情
美しさ
さすがです
崩れた役を演じても下品になりません
だから映画が崩れません
女優の存在の重要さ
本筋以外で物語に深みを添える
観客にその役の見えていない部分も想像させる説得力ーというのでしょうか
監督 工藤栄一
モノクロ映画です
能の掛け声のような よォ~ よォ~ オオ~という声が流れ
出演者 スタッフなどの名前が縦書きに現れていく
映画が始まると殿様らしい人物と家来らしき馬上の一団
殿様 家来が止めるも聞かず隣の忍藩(おしはん)へ駆け入り 逃げる百姓の男を背中から弓矢で射殺す
縋り泣く女房
忍藩藩主阿部豊後守正由が咎めると 隣の館林藩藩主・松平斉厚(菅貫太郎)は片目を射抜く
馬鹿殿様の面目躍如である
因みに工藤栄一氏は「十三人の刺客」の監督でもある
そして菅貫太郎氏は「十三人の刺客」にも殺される馬鹿殿様として出演している
既に故人であるが生前は蝮のような目つきと如何にも憎々しげな演技かつ存在感で悪役を得意とした
この傷の為 阿部正由は死に 家老の榊原帯刀(南原宏司)は事の次第を幕府に訴えるが 老中水野越前(佐藤慶)は 斉厚が将軍の弟であることから
忍藩の言い掛かり 讒言として片付ける
憤懣やるかたない忍藩の榊原帯刀は 同じ道場仲間であった隼人(夏八木勲)に 斉厚暗殺の刺客となってくれと頼む
隼人は妻織江(宮園純子との仲も睦まじく暮らしていたのだが 暗殺者となる為 脱藩を決意する
一方 三田村健四郎(里見浩太郎)ら若侍六名は 藩主の仇とらんと江戸へ向かう斉厚を狙っていた
同士の一人は急死し その妹ぬい(大川栄子)が男装し約束の場所に駆け付ける
兄の代わりに私を加えて下さいませ
そこへ彼らの計画を知った榊原と隼人が制止に来て
その行動を咎め 切腹を言いつけた
潔く腹を切ろうとする彼らの決意を知り 榊原と隼人は 真情を打ち明ける
隼人は帰宅し 心中のみで織江に別れを告げ
家を離れる
表向き 隼人はぬいと駆け落ち脱藩
三田村らは切腹したことになっている
榊原と心を同じくする藤堂幾馬(唐沢民賢) 連絡役として金庫番 勘定方の市橋弥次郎(汐路章)も更に加わる
市橋は剣はからきし駄目だが 暗殺にも金が必要ということで選ばれた
江戸表では 織江の弟伊奈喬之助(近藤正臣)が姉の夫が脱藩した為 肩身狭く暮らしていた
隼人らは吉原通いする斉厚の行動を追っていた
遊郭で仕掛けない隼人を三田村らは不審に思う
集まり密談の場を館林藩家老刑部(大友柳太郎)の手の者らに襲われるが 彼らの話を聞いていたニヒルな侍井戸大十郎(西村晃)に救われる
武家制度 大名などに遺恨あるらしい彼は仲間に入りたいと言う
彼の妹は殿様に犯され 兄弟は殺された
余りの理不尽に井戸は浪人になったのだった
織江は江戸へ向かったであろう隼人が気になり また脱藩者の妻として居場所もなく 弟喬之助を訪ねる
喬之助も辛い思いをしていた
隼人を罵る喬之助をいさめる織江
夫をかたく信じており 最後の夜の夫の行動から気づけなかった 自分の迂闊 不覚を悔やんでいる
町でぬいの姿を見かけた喬之助はつけて 住まいを見つけ 様子を覗く
ぬいは着たきり雀の隼人の着替えを古着ながら求めてきて 隼人は大きさを見るため着物を合わせる
ぬいと喬之助は幼なじみだった
憎からず思っていたのかもしれない
「姦婦」と罵りぬいに手をあげる喬之助
彼は隼人を誤解したまま藩邸に戻り 織江に ーそれでも隼人を信じるのか!と言い募る
彼は斉厚を殺しに行く決意を固め 隼人宛ての手紙を姉に託す
手紙を読んだ隼人が吉原へ駆け付けると 喬之助が連行されるところ
悄然と帰る隼人
事の次第を織江は察しており ぬいから脱藩理由も教えられていた
彼女は明るく振る舞う
喬之助は 暗殺仲間の居場所は何処だ 計画はーと刑部に責められ手の甲に刀を突き刺し裂かれる
斉厚になぶり殺しにされながら「知らぬ」と答える喬之助の表情は誇りに満ちている
義兄上はやはり! 姉上は間違えていなかった
斉厚に恨みを抱く忍藩からの報復を刑部は恐れていた
斉厚は自分だけがたかが六万千石の婿養子と 他の兄弟に比べ 与えられたのが小藩であることを不満に思い かねてから隣の忍藩を狙っていた
将軍の弟である自分の命を狙ったのだ
忍藩は取り潰し館林藩のものにする
水野越前は時間を稼ぐ為 榊原を騙す
忍藩の跡目相続など色よい返事 お沙汰があるゆえ ーと
榊原は暗殺を止めるよう知らせを出す
国に戻る斉厚を仕留める為 罠を仕掛け 隼人らは今や遅しと待っていたが
一矢も報いることなく 斉厚らは去っていく
その頃 取り潰しと知った榊原
ああ騙されていた
隼人達に申し訳が立たぬ
三田村らは榊原からの命に従った隼人を責める
井戸は教える
「お前たちは知っているのか
妻女は自害したのだぞ
一番斉厚を殺したかったのは この男だ」
隼人が江戸を発つ前に織江は自害していた
妻の遺骸を抱きしめ嘆く隼人の姿を 井戸は見ていた
そこへ馬を走らせ虫の息の榊原が来る
騙された事と 隼人らへの詫びを告げると息絶える
陰腹を切っていた
川を渡られれば手が出せぬ
川を渡る前に追いつくのだ!
馬を走らせる
斉厚は川を前にして 見かけた農家で休むと言い張る
激しい雨が降り続いていた
人馬ぐっしょり濡れている
隼人らが川へ着くと人影はない
遅かったのかー
山の中腹に煙
近づいていくと 焚き火 物々しく守る武士の一団
まず三名が騒ぎを起こし 斬り合いながら火薬を胸に火に飛び込む
隼人 井戸 ぬいは裏から回る
一人は逃げられないように舟を流してしまう
残りは正面から仕掛ける
そんな作戦を立てる
雨の中 三名は斬られながらも炎に飛び込む 残り二名ももつれるように
圧倒的に多い館林藩一行
命を賭けた忍藩からの暗殺者達
一人でも多くの敵を倒し 殿の無念を晴らすのだ
斉厚を殺し 一矢報いる
その為に 一人一人 命を落としていく
腕が立つ井戸は暴れるように斬り倒していく
ついに隼人は小屋に隠れていた斉厚を見つけて 逃げながら
将軍の弟だぞと威張る相手の胴を薙ぐ
あと一歩まで迫った三田村の手にあった斉厚の着物
彼もまた死んでいた
よろよろと傷だらけの刑部と やはり傷負う隼人は相討ちで果てる
そこに井戸
彼は斉厚の首を切り落とす
その生首片手にぶら下げ去っていく
天保十年十一月二十五日忍藩阿部家断絶はいったん白紙に戻る この事件は幕府に衝撃を与えた 能の掛け声のような よォォ~っと声が入り 終わり
佐藤慶さんは お得意とする鵺のような役柄の悪役さん
正義ねじまげる特権階級
悪役も多かった西村晃さんですが この映画では 事情あり世を拗ねたひねくれ者
捌けてもいて腕も立つ
明るさ暗さバランス良く儲け役といった印象です
里見浩太郎さんは報われない2枚目
ナンバー2
東映時代 そんな印象の役 わりかし多かったような
新しいものを目指し 意欲的につくられた映画
そんな印象も受けました
この映画の役柄は違いますが 大友柳太郎さんは明るく豪快な侍
そうした役も多かったです