シード権を失うと箱根駅伝は予選会から始まる
昨年 浦大地は自分の為に大学のシード権を失った
今年は箱根駅伝へ出場する権利すら得られなかった
大学陸上界の名伯楽と呼ばれる吉池幸三から
「終わりじゃないぞ 浦」と声をかけられる
選手に恵まれず悲劇の名将の呼び名も持つ吉池は
「これで終わりじゃない 俺と一緒に箱根に行こう」
そう言った
学連選抜
出場を逃したチームの中から 好タイムを出した選手が選ばれて箱根を走る
吉池は浦の資質から 彼に十区を任せ キャプテンに決めていた
浦は十区で失敗しているのに
期待に応え 寄せ集めのチームを なんとかまとめ上げようとする浦
郷里に帰り教職に就く予定の門脇もチームに参加する
浦の友人である彼は予選会で いい走りをしていた
ただタイム的には 選手になるほど早くはない
マラソン・デビューを控えた天才ランナーの山城
彼はチームのことなど考えていなかったが 九区を任されることになる
「自分の為に走ってくれ トップで襷を渡してくれ」
敢えて浦は山城に言った
山城の後輩・朝倉が三区
しかし経験ない朝倉は 走りのペース配分に失敗し 大ブレーキになってしまう
故障した松岡の代わりに 「俺が走ってやるよ」
門脇は 五区の山で強さを見せる
大学での四年間 本当は箱根を走りたくて コースを調べ 自分がもしも走るならーと考え準備していた
寄せ集めチームのキャプテンに浦がなった時 故障者が出た時の用心をしてくれていたのだ
朝倉が下げた順位を 門脇は押し上げ チャラにした
復路 九区の山城は 快調に順位を上げるが 倒れてきた選手をよけた時 足に違和感を覚える
天才の彼は 初めて故障を抱えて走る辛さを知る
初めて故障に苦しんだ浦の気持ちが理解できた
不安感 苦しみ
身にしみて分かった
山城に浮かんだのは 浦の顔
ーお前の為に走っていいかー
山城は本当に 一番で襷を渡した
古傷抱える浦の戦いが始まるー
学生達の友情
走る男達
駅伝を見ているようなー気持ちになる物語です
毎年 特に出雲駅伝 箱根駅伝 見るだけですが 力が入ります
襷を繋いでいく駅伝
世界へ出て行くランナーへ 成長も楽しみです