子供達 特に主人公には映画の冒頭から数分間が人生最高の時間だったかもしれない
監督 ハロルド・ベッカー
デヴァリー・フリーマン原作
タップスとは 戦死者の葬儀に演奏されるラッパのこととか
最上級生になり生徒長になったブライアン・モアランド(ティモシー・ハットン)は 学校の校長でもあるハーラン・ベイシュ将軍(ジョージ・C・スコット)を こよなく尊敬していた
軍人が重んじなくてはいけない名誉
だが学校は理事会や町の人間の考えから 一年後の閉校が決まっていた
140年の歴史あるバンカーヒル陸軍幼年学校
卒業ダンスパーティの夜 学校に反感持つ街の若者が屯し 嫌がらせをし因縁つけ 手を出してきて騒ぎになる
騒ぎを止めようとした将軍の銃を街の若者の一人が盗もうとし 揉み合いになり引き金がひかれ 街の若者の一人が死んだ
将軍は警察に連行されるが 心臓の発作で倒れる
街と理事会は学校の廃校を決め 学校が所有する武器を差し押さえに来た
街の一方的なやり方が納得いかないブライアンは 学校の仲間達と 街と理事会に三つの要求を突き付けることに決めて 計画を立てる
食糧品確保の為に街へ向かったアレックス・ドワイヤー(ショーン・ペン)とデビッド・ショーン(トム・クルーズ)らは 帰り道 ドワイヤーのトラックがエンジン・トラブル起こし 故障箇所を修理中 街の人間にいちゃもんつけられ 襲われそうになった
ショーンが威嚇射撃し止めにきたパトカーを ぶっ飛ばし 学校へ帰る
武器を押さえようとする警察らに要求突き付けるブライアン
戦闘準備にかかる生徒達
警察と塀越しの睨み合いが続く
警察 街 理事会側は 自分達に不利な生徒達の要求は伏せていた
警察では埒が開かない為 遂に州兵が 少年達をとり囲む
少年達を指揮するブライアンの苦悩
発電機を直そうとし 事故から体が燃え上がったJCピアース(ジャンカルロ・エスポジート)
脱走する連れが撃たれないように「撃たないで」と叫んで 州兵に撃たれた12才のチャーリー
学校に籠城しているブライアンは 食糧や水が気になり 見張りを立てようとし アレックスと喧嘩になる
州兵側のアドルフ・カービー大佐から伝えられたベイシュ将軍の死は ブライアンをうちのめした
将軍の死を悼む学生達
父親ケヴィンの説得にも応じなかったブライアン
最初150人ばかしいた生徒達も 親からの呼びかけでかなり減った
ただ学校を閉校になどしてほしくなかった
自分達の愛する学校を
病気の将軍に会いたかった
それが
機関銃を乱射するデビッドをとめようとしたブライアンだったが 州兵が用意していたM48パットン戦車などに攻撃され デビッドと死ぬ
アレックスはブライアンの死体を抱き上げ 学校の門を歩いて出ていく
コレって大人がついていて弁護士いれば
将軍の銃をとろうとした街の若者達の自業自得だし 最初に嫌がらせをし手を出してきた街の若者に原因があるのだから 学校側が責められるのがおかしい
学校を守る為に抵抗する愛校精神溢れる子供達
彼らを死に追いやるしかない それしか出来ない街の人間や
自分たちは軍人だと言い張る大佐達の方が いかにも無能だ
反戦という解釈より 自分たちの立場 自分たちのが正しい あんた達がおかしいのーそういう人間達に限って 戦争となれば 自分たちは戦わずして 軍人任せになるのだろうし
純粋で優秀だったろうブライアンを 死なせてしまった大人達に正義などはない
追い込まれていくしかない子供達が可哀相だった
何故誰一人も子供達を理解し 助けようと 手を差し伸べることが 出来なかったのか