駐車場チケットを取りそこね車の下に落とし取るのに苦労する 後続車はクラクションをならす 紙幣が機械にうまく入らない 戻ってくる
身分照明のカードが見つからない などなどありがちな不運が映画の登場人物を襲う
極めつけはシルヴィア(エイミー・ブレネマン)の場合 夫からの告白だった
夫ダニエル(ジミー・スミッツ)は半年前から会社の女性と交際中 相手の女性をこれ以上待たせられないーなどと言う
彼はシルヴィアの親友でブリーダーしているジョスリン(マリア・ベロ)のかわいがっていた犬の葬式で 娘アレグラ(マギー・グレイス)から言われた言葉を聞いて悲しくなったのだそうだ
パパにはママがいるじゃない
それが自分を正当化する浮気につながるのかしらないが ダニエルはシルヴィアに離婚を申し出る
「今なら人生 やり直せるから」
三人の子供を育て上げた妻には・・・・・あんまりな身勝手な理屈
夫を愛しているシルヴィアは深く傷つき落ち込む
ショックでベッドから出る気力もない
アレグラは母親を一人にしておけないから 家へ戻ってくるという
ジョスリンとシルヴィアのことを案じる
ジョスリンとシルヴィアの年上の友人バーナデット(キャシー・ベイカー)は 夫婦仲がうまくいってないらしいフランス語教師のプルーデイ(エミリー・ブラント)と知り合いになり読書会に誘う
プルーデイはヒッピーの母に育てられ 逆にひどくストイックだった
しかし内心ではハンサムな生徒で彼女をとっかえひっかえのトレイ(ケヴィン・セカーズ)にひかれている
気になりその行動を目で追いかけている
ジョスリンはSFの集まりに参加したグリッグ(ヒュー・ダンシー)と同じエレベーターに乗り合わせたことから言葉を交わし 連絡先を交換ーさらにジェイン・オースチンの作品について語り合う読書会に誘う
グリッグは落ち着いた金髪美人のジョスリンに心ひかれるものを感じていたが ジョスリンはシルヴィアが自信を取り戻せたらーと少し若い男性を誘ったのだ
ダニエルはジョスリンと付き合っていたが ジョスリンはダニエルをシルヴィアに紹介し 二人は結婚した経緯があった
ジョスリンの父親は彼女が10歳のときに浮気して出ていった だから彼女は男女の愛はツクリモノめいて信じられないのだ
バーナデットは6回の結婚経験がある
経験豊かな年長者の彼女は周囲を見て 言葉をかける
みんなにできれば幸せになってほしいのだ
最初の集まりは みんなバラバラうまくいかない
それが回を重ねるごとに・・・・少しずつ変化していく
グリッグの姉二人がバーナデットの友人であることもわかる
若いトレイにひかれるプルーデイは夫デイーン(マーク・ブルカス)の何もかもが・・・粗野だと疎ましい
泊まりに来た自由な母ママ・スカイ(リン・ガレット・グレイブ)の言動も一つ一つが気に障る
離婚が成立したダニエルだが シルヴィアのことが気にかかる
一緒になりたかったはずの相手の女性とも会わなくなってきた
息子達からは ママを裏切り捨てた 浮気したーと冷たくあしらわれており 寂しい
シャワーが壊れたと聞けば直しに行きたいし 庭の伸びる芝生まで気にかかる
けれどシルヴィアは電話もかけてはダメだという
シルヴィアがグリッグと会っている様子を見ればますます気がもめる
グリッグはジョスリンの気持ちをつかみかねていた
シルヴィアを誘えと言ったり・・・・・
グリッグは日ごろは自転車を交通手段にしているが 実はかなりの大金持ちらしい
読書会での集まりでの会話は その時 その時 自分達を小説の登場人物におきかえての言葉だったりする
グリッグの言葉は 愛に臆病なジョスリンにむけられたり それぞれ身の上に・・・・・
ジョスリンは ようやくグリッグが勧めてくれた本を読む 立て続けに読み面白さに目覚め それを伝えに夜 車をグリッグの家の前まで走らせる
訪ねるには非常識な時間 そのまま車の中で眠っているジョスリンに 朝出かけようとしたグリッグは気づく
やっと本を読んでくれたジョスリン 二人は本を置いて 家の中へ
一目ぼれしたグリッグの思いは何ヶ月もかけて やっとやっと通じたのだ
ダニエルはバーナデットの助言を受けて シルヴィアへ長い手紙を書く 小説の登場人物のように
書き上げて夜・・・シルヴィアの暮らす家へ届けた
朝・・新聞を取ろうとして手紙に気づき読み始めるシルヴィア
以前裏切り自分を捨てた夫 やっと必要な人間が誰かに気づいた・・・・・・
シルヴィアは電話を取る・・・・
プルーデイが母親に帰ってほしいと家から追い出してからまもなく 母親は交通事故で死ぬ
ショックからプルーデイますます不安定になり ついにトレイに誘いをかけてしまうが トレイが待つ側へと横断歩道を渡れない
夫とやり直したい!
プルーデイは家へ引き返し 夫にオーステインの本を読んでくれるように頼む
仕方なく読み始めたデイーンは妻が眠っても同じベッドで読み続けている
アレグラは自分の思い出話を小説にした同性の恋人と別れた
書くために自分を利用してことで深く傷ついたのだ
アレグラは父親が母親と復縁したいと思っていると知ると 父親にも協力するし 離婚問題で傷ついた母親のサポートもずっと続けてきた
愛する対象が女性であるが とても優しい娘だ
不安定なプルーデイがトイレに駆け込んだときも気遣い追いかけていっている
読書会のメンバーは互いを思いやり みんなが幸せになる
アレグラも新しい恋人サマンサ・イエップ(グウエンドリン・ヨー)に出会った
そうして一年後の図書館での晩餐会で 幸せな笑顔たえない彼らは集まっている
もう女性だけの会ではない
グリッグとジョスリン ダニエルとシルヴィア デイーンとプルーデイ アレグラ
そこへ階段を下りてくるのは髪型も若々しく変わったバーナデット
新しい夫が一緒だった 遂に7回目の結婚である
グリッグがみんなに教える バーナデットの夫は まだジェイン・オーステインを読んでいない
一斉に笑顔になる彼ら
カレン・ジェイ・フアウラーの小説が原作なのだそうです