ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

菊がおいしい季節

2024-11-05 21:16:47 | 草木花

秋の花というと、コスモスが真っ先に挙げられる。

コスモスは秋の始まりの頃からの花だが、秋が深まって来たときの花もある。

それは、菊。

あちらこちらで菊祭りや菊人形展が行われている。

新潟県だと弥彦神社の菊祭りが有名だ。

菊人形展と言えば、隣県福島県二本松市の菊人形展がよく知られている。

菊祭りにしても菊人形展にしても、菊の花を見ることが目的だ。

 

でも、菊の花は見るだけにあらず。

この地方では、食べるためにある菊が畑によく植えられている。

子どもの頃に住んでいた家のそばにあった畑にもあった。

黄色い花だったが、この時期、よく食卓に上がった。

当時のわが家での食べ方としては、花びらだけ取ってゆでておひたしというのが一番多かった。

また、酢の物にして食べる場合もあった。

一番好きだったのは、隣家に住んでいた伯母が作った、菊の花がたくさん入った味噌漬けだった。

だが、この味噌漬けの作り方を誰も引き継がなかったために、今は幻の味になってしまった。

残念だなあ。

今住んでいるところには、小菊しかなかったのだが、今年は隣の方から、育ち始めた頃に2種類の菊の苗を何本もいただいた。

昔子どもの頃によく食べた黄色い花の菊と、花も美しいピンクの菊である。

食用菊を育てるのは初めてだったが、手入れの仕方もよく知らないまま、大きくなるのにまかせていた。

それでも先月からピンクの花の方が咲き始め、2,3度摘んで、夕食時にいただいた。

(⇧このまま食べるのではなく、花びらだけをむしったものをゆでるのです…食べない地方の人たち向けの但し書き)

今月になって、黄色い花も咲くようになった。

2つが混じると、食卓もカラフルになる。

 

わが家では、これらの菊を、ゆでたあと、

おひたしとして、しょう油やポン酢をかけて食べる。

酢の物にして、ときにミョウガと一緒に食べる。

サラダにかけてドレッシングをかけて食べる。

…などの食べ方でいただいている。

(調理例の写真があるといいけど、撮ってないので、ありません。)

 

最近は、いろいろな花が「エディブルフラワー」として皿に乗っているときもあるけれど、私にとって、「エディブルフラワー」といえば、やっぱり昔から食用菊だな、やっぱり。

 

花の美しさを愛で、そして美味しさを愛でる。

菊をいただく習慣のある土地で育ってよかった、と思うなあ。

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