激闘から一夜明けて、今日はアルビレックス新潟の「サンクスフェスタ」があった。
昨日負けて準優勝に終わった選手たちだから、どんな気持ちでいるかな、落ち込んでいるのではないかな…?などと考えながら、参加してきた。
入場無料だったが、ちゃんととらなくてはいけなかったので、ちゃんとQRチケットを前々からゲットしておいた。
入口のゲート前には、開門前にいったい何千人が来たのだ?というほどの長蛇の列。
開門してもなかなか前に進まないほどだった。
「元気ですか~?」
という堀米キャプテンの大きな声での始まりのあいさつを聞いて、落ち込んでいないぞ、とホッとした。
「ぼくらは、結構元気です」というようなことを言ってくれていた。
それは、昨日の試合では、チームとして全力を出し切った、やり切ったからだと言っていた。
いろいろなコーナーを作って、そこに選手たちが参加する形でイベントを盛り上げていた。
けれども、一番楽しみにしていたのは、やはり選手たちのトークショー。
秋山、小見、長倉、堀米の4人だけではあったが、MCの森下さんがトークを上手に進めてくれた。
最初に、キャッチフレーズで笑いを誘ってくれた。
長倉は「白鳥座の一等星」、秋山は「世界が認めたJ最強パサー」なのに、なんで堀米が「キャプテンコシヒカリ」なの?…みたいなことを言って始まった。
秋山は、悔しくてよく眠れなかったと言っていた。
小見は、PKを蹴るときに多少は緊張していたが、試合を楽しかったと振り返っていた。
長倉は、口数が少なく、ぶっきらぼうではあったが、失意の昨日から立ち直っているようで安心した。
森下さんが、試合終了直後は、名古屋のファンサポーターも長倉に拍手を送っていたという話もしていた。
堀米は昨日の試合に出場しなかったが、主将として、みんなをまとめて戦っていたのだなあと改めて思った。
全体的な流れでは、小野裕二率いるチーム小野組と、島田譲が率いるチーム島田組に分かれての対抗戦だった。
クイズ対決、障害物リレー、借り物競争などを行ったが、いずれも楽しかった。
障害物リレーでは、ダニーロ、太田、谷口、長谷川巧の4人が恐竜のかぶり物を着てアンカーで走るなんて姿もあった。
借り物競争では、長谷川元希には「もとき」という名前の人を探すという課題が課されたが、この名の人がなかなかいなくて、困っていた。
チームには、「長倉もとき」と「長谷川もとき」の2人がいるというのに。
おなかの子どもにつける予定だ、という妊婦さんを連れてくるという面白さもあった。
そして、一番アルビらしいと思ったのは、プログラムになかった最後のシーン。
今日のサンクスフェスタのMVPに選ばれたのは、長倉だった。
彼には松橋監督から小さなトロフィーが与えられ、彼はそれを掲げたが、それだけでは終わらなかった。
知らぬ間にピッチ上にはサッカーゴールが設置されていて、長倉にPKを蹴ってもらうというのだ。
昨日の試合、PK戦でゴールを決められなかった長倉にリベンジの機会を与えようというのだ。
ゴール前に集まった選手たちの前で、長倉がボールを蹴ると、昨日のようにゴールの右側に飛んで中に入らず、長倉ガックリ_| ̄|○
これは見ていてもわざと外したのが分かり、長倉もみんなも役者だなあ、と感心した。
もう一度と促されて蹴ると、今度はゴール中央部に突き刺さる。
長倉は、チームメートに胴上げされた。
いやあ、あったかいな、チームのみんな。
心に痛手を負った選手の心を癒す方法をよく知っている。
去年もあったな、このPKやり直しのパフォーマンス。
あのときは、ヤン(高宇洋)くんだったな。
そういえば、試合でレッドカードをもらって退場した選手がいても、勝てばその選手を胴上げしたっけ。
本間至恩、三戸舜介、そして広島にトンズラしていったAも…。
優しいんだよな、アルビレックスのチーム全体がまとまって。
だからこそ、みんな魅かれるんだよ。選手もサポーターも。
昨日はあんなに素晴らしい試合をして、
今日はこんなに素敵なイベントをしてくれて、
とてもいいチームなんだから、J1にとどまってさらに上を目指そう。
選手たちもファン・サポーターたちも、みんな同じ思いだ。
あと3試合。きっと大丈夫。
帰るときは、オレンジ色の夕焼け空を、Vの字を描きながら、白鳥たちが飛んでいくのが見えた。
縁起がいい、と思ってそれを見ていた。
Visca Albirex !!!
長倉選手の胴上げと言うのは素晴らしいですね〜。アルビレックス、本当に良いチームですね。
リーグ戦、残り3試合、絶対残留、勝利の美酒よろしくお願いします。
サンクスフェスタ、行ってよかったなあ、と思いました。最後のパフォーマンスなんか、あると思っていなかったし、まさかまた外す演技まで入るとは思っていませんでした。
全体を通して、いやいやながらに参加している雰囲気の選手はおらず、ファンサポーターに楽しんでもらいたいというサービス精神と感謝の心がたっぷり感じられました。
さあ、あとはリーグ戦だ。こういう選手たちだから、きっと大丈夫。勝利を信じて応援していきましょう。
ありがとうございました。