数年前に見つけてから、ずいぶんその勢力範囲を広げているなあ、と思うのがアメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)。
1950年代に愛媛県で発見されたそうだが、熱帯アメリカ原産の帰化植物だという。
数年前に初めて当地で見つけてから、秋になると湿地できれいに咲くなあと思っていた。
今年、ビックリしたのは、その勢力範囲がずいぶん広がったことである。
先日、RUNに出たときに去年もよく見かけた田んぼがあるので、今年もアメリカミズキンバイ咲いているかなと思って通った。
すると、その場所のそばにはやっぱり花を咲かせていて、風にそよいできれいだなあと思って、走るのをやめてスマホ撮影した。
残念ながら、田を渡る風によって、きれいには撮れなかった。
そこを過ぎて少し行ったら、田んぼに水が入る用水路脇にもっとたくさん咲いているのを見つけた。
驚いたのは、その隣の田んぼであった。
たんぼのあぜ(畔)一帯にアメリカミズキンバイが咲いていたのであった。
こんなにいっぱい増えたのか。
こんなにたくさんまとまって咲いているのは、初めて見た。
帰化植物が繁殖するには、それなりの条件が必要だろう。
帰化植物で「熱帯アメリカ原産」の植物であり、最初に見つかったのが南方の愛媛県ということだから、本来気温の高さが必要なはずだ。
それなのに、この北国新潟県でこんなに増えているというのは、やはり地球温暖化が進んだということだろう。
さらに一気に増えているというのは、そのための条件を満たしているということだ。
植物にとっての生息環境がずいぶん変わってきているのだろう。
植物と言えば、今年は、あちこちで野菜の不作が話題になり、値段が高騰した。
おそらく野菜を育てるために適した気候ではなくなってしまったことが、不作につながっているのではないか、と思えてきた。
台風の異常発生や、短時間の集中豪雨や竜巻などによる突風被害も、年々頻発している。
これらは、やっぱり地球温暖化が相当進んできているからだろうと危惧する。
これからどうなってしまうのか、怖さがある。
ランニング中、アメリカミズキンバイの増殖を見つけて、地球温暖化の懸念が広がったのだった。