ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「遠い日」(フォーリーブス)のシングルEPレコードを手に入れて

2022-02-24 20:46:19 | うた

昔聴いた歌が、不意によみがえって頭の中で繰り返されたり口ずさんだりしていることがある。
そういう歌は、たいがい自分が若い学生の頃に聴いていた歌である。

今日に限って あなたへの
手紙を入れる封筒が 見つからなくて


最近の自分の脳裏に、こんなフレーズが浮かんでは消えていた。

この歌は、遠い日のものだよなあ…と思いながら、「そうそう、この歌は『遠い日』という歌だ」と思い当たった。
どのくらい遠いかというと、今から40年以上前になる。
当時布施明が「シクラメンのかほり」を大ヒットさせて日本レコード大賞を取るなどしたが、その歌を作ったのは、小椋佳であった。
あの当時、小椋佳ブームが起こっていた。
小椋佳自身が歌う歌はもちろん、彼が作った歌を歌いたい人も多かった。
熱唱型の布施明が、しっとり歌う「シクラメンのかほり」は、その代表的な曲であった。

さて、「遠い日」は、小椋佳ブームの1975年に、小椋佳が作詞作曲して、フォーリーブスが歌った曲だった。
作詞者名は、葉月多夢となっているが、これは小椋佳の別名だ。

フォーリーブスといえば、ジャニーズ事務所の歌って踊れる若い4人組だった。
ジャニーズ事務所といえば、今も派手なダンスを見せたりするが、フォーリーブスもステージでバック転をやったりして、いかにも若いアイドルグループであった。

そのフォーリーブスが、いっさい踊らずに歌だけで勝負したのが、この「遠い日」であった。
あのフォーリーブスが派手な動きを見せずに、歌唱力で勝負していた。
時には、4人の中でボーカルを代えて歌っていたのを思い出す。

いつでも聴けるようにしたいなと思って商品検索してみたが、デジタルミュージックとしては引っかからない。
そこで、EPレコードとして検索してみたら、見つかった。
金額も手ごろだったので、ポチッと押してレコードで購入した。
ほどなく送られてきたレコード。



レコードジャケットは、何とも懐かしい4人組の写真だった。
もう、このメンバーのメインボーカルだった青山孝は20年ほど前に亡くなっているのだよなあ…。

さっそくレコードを聴いてみて、懐かしい歌に触れることができた。
1975年秋の歌であり、私が自宅浪人のころ発売されたものだった。
いかにも小椋佳の作詞作曲と感じさせるものだった。
だが、小椋佳は、この曲を自身で歌ってみせたことはなかったのではないかと記憶する。



ところで、「遠い日」がA面で、B面は?と思って見てみたら、「バイバイ?」という曲だった。
さすがにB面は知らないなあ、と思って、聴いた後に作った人の名前を見たら、驚いた。
作詞:奈良橋陽子 作曲:武川行秀 
と書いてある。

えっ!!?
「ナラハシヨウコ」「タケカワユキヒデ」だって!?
このコンビって、あのゴダイゴの「ガンダーラ」や「モンキーマジック」を作ったコンビじゃないか!!
彼らが売れたのは、ドラマ「西遊記」がヒットしたからだ。
そこで使われた曲がヒットして、ゴダイゴは人気グループとなったのだった。
そのコンビが、3年も前に組んで楽曲を提供していたとは。



おまけに、よく見ると、「遠い日」も「バイバイ?」も、「演奏―トランザム」とあった。
トランザムは、この2年後に「ああ青春」や「ビューティフルサンデー」(田中星児の方がヒットした)でブレークしたバンドだ。
これまた懐かしい!!

小椋佳、奈良橋陽子、タケカワユキヒデ、トランザム…。
フォーリーブスの曲だったのに、こうも懐かしい名前が次々と出てくるとは…。
いかにも、「遠い日」の自分に会えるような気がした。

40年以上前のEPレコードをゲットして、なんだかとてもノスタルジックな気持ちになった。
曲からも、ジャケットからも…。
あえて注文して手に入れて、よかったよ………。
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