ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

中学校の新人戦に遭遇して…

2022-09-28 21:17:16 | 「育」業
3か月前に、東京都が育児休業の新たな愛称を「育業(いくぎょう)」と決めた、というニュースがあった。
おいおい、なんで勝手にそんな名称にするんだよ、とちょっぴり腹が立った。
「育業」は、責任をもって育てるお仕事を指すのであって、お休みを指す言葉にすると決められて発表されたら、もうこちらの想いなんて吹き飛んでしまうではないか。

かつて、その育業を生業(なりわい)としていた自分には、それなりの自負と責任感をもっていたのだが…。
…ということで、当ブログのカテゴリーも、〝育業″を〝「育」業“にして、「 」をつけた次第である。


おっと、今日は東京都に対する不平を言いたいわけではなかった。

今日は、午前中に、娘のリハビリ走に付き合ってジョギングをした。
運動公園内のグラウンドでは、中学生らしい子どもたちがサッカーをやっていた。



今日は、水曜日だから、中学生がいるなんておかしいぞ…。
あっ、そうか。新人戦だな!!?

そう思いつつ、通り過ぎた。



娘とのジョギングが終わってから、もう一度自分の体調の調整のために同じ場所を走った。
試合と試合の間らしく、子どもたちが練習中だった。
あれ?あのゴール前で練習している2人の中にいるのは、知っているA男さんでは?
そう思って、網目越しに声をかけてみると、やっぱりA男さんだった。
「50fox先生…?しばらくぶりです」
と、答えてくれた。
練習の邪魔になると悪いので、私は「がんばってね」と一言言って、走り去った。

その後、グラウンドの本部席の近くを通ったら、A男さんの学校の校長先生が私の姿を見つけて、話しかけてきてくれた。
恐縮です。
「今年の子どもたちは、結構力があるんですよ」と言って、頼もしそうに見つめながら。
私が、GKに知っている子のA男さんがいたという話をしたら、もう一人はB男さんだと教えてくれた。
B男さん…???
…あっ、あのB男さんか!!!
去年の1月末から3月いっぱいの間、復職したことがあった。
B男さんは、あのときの直接の教え子じゃないか!
それなのに、今さっきA男さんには話しかけたが、B男さんには声をかけずに通り過ぎてしまったではないか。
大変失礼したと思った。
成長して外見がちょっと変わっていたので、気付かなかったことは言い訳にならない。



校長先生との話を終えると、その場を辞去し、再び走り始めた。
もう一度ぐるっと走ってから、B男さんが練習している場所に行った。
B男さんに近付いて、改めて声をかけた。
さっきは声をかけなかったことを謝りながらも、成長したから気付かなかった、とやっぱり言い訳をしてしまった。
相変わらず、小学校時代同様に口数は少なかったが、朴とつな口調にも彼らしさと元気でいることがうかがえて、うれしかった。
最後に、「がんばれよ」と、キーパーグラブの彼とグータッチをして別れた。

1年半前、わずか2か月間、実質40日間の担任生活だったが、B男さんたちとの毎日は、私の「『育』業人生」を締めくくるのにふさわしい、密度の濃い毎日だったと思う。


そうか。新人戦と言えば、中学2年生ももう半ばだ。
というと、3年間の中学校生活のちょうど折り返し点に来ていると言う訳だ。
わずか3年間の学校生活だから、あっという間にその半分が過ぎたということになる。

中学2年生。
どの部でも、新人戦では中心的な力となって、皆がんばっていることだろう。
多感な時代、毎日、喜怒哀楽いろいろな体験をしていることだろう。
だけど、どうか1つ1つを自分の経験として積み重ね、人として成長を続けてほしい。
それが、「育」業に携わった人間の、常なる願いである。
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