路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【天風録・11.18】:著名人の墓も…

2024-11-19 07:00:35 | 【学術・哲学・文化・文芸・芸術・芸能・小説・文化の担い手である著作権】

【天風録・11.18】:著名人の墓も…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・11.18】:著名人の墓も…

 岡山県出身の画家・詩人、竹久夢二はことしが生誕140年、没後90年にあたる。記念展が多く開かれているが、来週から岡山市の吉備路文学館でも。チラシを見てこの夏、東京に墓を訪ねたことを思い出した

 ▲たくさんの花が手向けられていた。黒っぽい自然石に「竹久夢二を埋む」と彫られた墓は大正ロマンを代表する人らしいたたずまいに思えた。開設150年の雑司ケ谷(ぞうしがや)霊園は著名人が数多く眠る。寂しくはなさそうだ

 ▲約10ヘクタールの広い霊園で訪れる人が多いのはやはり夏目漱石の堂々とした墓だろう。作家ではほかに小泉八雲や永井荷風、サトウハチローなど。さらにジョン万次郎、江戸家猫八の墓も。ところが時代は変わってきたようだ。著名人でも姿を消す墓が少なくないという

 ▲「高野聖」など幻想文学で知られる泉鏡花も。管理してきた縁者が高齢となり、永代供養して墓を残してくれる寺に移した。浜田市出身の劇作家島村抱月も霊園に眠っていたが、今はない。分骨された墓が故郷に残る▲少子化など社会変化を背景に、増えている墓じまい。名を残した人でも例外でないらしい。ファンとしては墓が「健在」のうちに訪ね、手を合わせておかなくては。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年11月18日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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