【きょうの潮流】:新しい年度が始まります。入学や進級を迎える子どもたちにとって、より良い年になるよう願わずにはいられません
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【きょうの潮流】:新しい年度が始まります。入学や進級を迎える子どもたちにとって、より良い年になるよう願わずにはいられません
▼突然の全国一斉休校から1年余が過ぎました。かけがえのない学校生活がコロナ禍と重なり、部活ができない、修学旅行や行事の中止など、子どもたちは多くの我慢を強いられています。昨年の小中高生の自殺者数は過去最多となり、高校生の3割にうつ症状が見られたという調査結果も▼本紙日曜版(3月28日号)が「コロナを理由に何でも中止にしないでほしい」など、子どもの声を紹介しています。「子どもたちを守るためには…『何をしてはいけない』ではなく『どうしたらできるか』という発想が必要」という小児科医・峯眞人(まひと)さんの言葉が印象的でした▼おとなも大変だからと子どもの気持ちが後回しになっていないか。「もっと話を聞いてほしい」「反対するなら理由をきちんと話して」という思いにこたえているでしょうか▼子どものしなやかさと豊かな発想力には何度も感心させられました。ある高校では生徒の発案で、中止された文化祭・合唱祭・演劇コンクールをまとめてオンラインで開催。クラスごとに動画を作成し、完成度の高い映像が保護者の感動をよびました▼発達の途上にある子どもたち。その成長を保障し未来をつくっていくには、楽しく生きるいまの幸せが不可欠です。子どもの発想や工夫を生かし、楽しみを見つけて挑戦できる環境づくりを、おとな自身も楽しみながらサポートしていきたい。
元稿:しんぶん赤旗 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【きょうの潮流】 2021年04月02日 04:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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