當麻寺山門下で、遅い昼食をとりました。
十割蕎麦に惹かれて暖簾をくぐったといえます。
大木の厚い1枚板の、テーブルに着きました。
座敷の方に1組のお客さんがいました。
テーブルの向こうに、かなり年代を感じさせる、船箪笥のような箪笥は、いつの頃のものかしらと
お蕎麦を待つ間、想像するのも楽しいものです。
お箸を抱え込むようないい形の箸置きに、経営者の拘りを見たような気がします。
蒸篭に盛られた白い蕎麦が出てきました。
短くて一箸で、出し汁につけて口に運ぶのに、最適な長さなのがありがたいです。
お蕎麦も美味しいですが、汁の味は絶品です。
「蕎麦の茹で汁を、どうぞ。」
お食事が済んだころをうまく見計らって、運んで来てくれました。
お蕎麦やさんで、出てこなかったら、催促の注文をしたいくらい好きなのです。
蕪のような形をした器に、温かい茹で汁が出てきました。
この中に、蕎麦の漬け汁を入れて、ゆっくり味わいながら頂きました。
ほっこりしてとても美味しかったです。
今日で當麻寺詣でのお話は完了です。