迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

107年前の唄声。

2010-10-26 22:10:37 | 浮世見聞記
国立劇場の小劇場で、学生の時からずっとファンの、芳村伊四郎さんの長唄を聴いてきました。 今回の演奏会はお弟子さんたちの発表会がメインのため、伊四郎さんは脇に回ってフォローする役回りでしたが、一門の方の三味線でタテをつとめた「時雨西行」は、さすがじっくりと耳を傾けるべきものがありました。 伊四郎さんの唄声は、明治36年2月にガイスバーグがレコードに収めた六代目芳村伊十郎の唄声に、どこか似ているよ . . . 本文を読む
コメント