ラジオ放送で、山本東次郎の狂言「花子」を聴く。妻ではない異性を愛するといふ男の抗ひ難き“性(さが)”を、小謡で格調付けて糊塗しやうとするところにこの大曲の可笑し味があると、私は聴き取る。大藏流山本東次郎家の硬派な藝風は、私には長らく抵抗があったが、“人間を深く描くことで、そこから滲み出る人間の可笑しさ、悲しさを見せるのが狂言である”といふ山本東次郎師の解釈に接してからは、人間の赤裸々な姿を観る、と . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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