迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

梅雨が明ければ誰でも暑い!

2020-08-02 18:41:00 | 浮世見聞記
横濱でしか手に入らない物を買ひに出かける。目的を充分に達した後は、まだ陽は高く、湿度もさほどではなく、そして人出も少ないことを確かめた上で、海に沿って歩く。赤レンガ倉庫前では、宙に浮ひたまま静止してゐる面白い大道藝を見る。それがしは吝い人種ゆゑにまず投げ銭などしないのだが、今回はさすがに“撮影料”を拂ふ。山下公園から横浜産貿ホール前を望むと、なにやらムサイ人集(だか)り。おそらく數 . . . 本文を読む
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人財の意味。

2020-08-02 08:01:00 | 浮世見聞記
早朝にラジオ放送で、大藏流狂言方•善竹富太郎師追悼の「水掛聟」を聴く。田んぼに引く水を巡って舅と婿が争ふ可笑しみを、善竹十郎師と富太郎師の父子がゆったりとした運びで魅せる十八分。その善竹富太郎師が支那病菌のために亡くなったことを思ふと、私はこの病菌と「共存」だの「共生」だの、とてもそんな狎れた気持ちにはなれない。一部では舞台公演などの再開が始まってゐるが、私は今はまだまだ、出かける氣にはなれない。 . . . 本文を読む
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