日本國は今宵、「簡単なこと」すら出来ない愚昧な為政者と、しょせん徳の無いミカドのために、神武以来の歴史に拭ひ難き汚點を記す。日本國はしょせん敗戰國であり、米國の五十一番目の“州”であり、傀儡國にすぎぬ事實を全世界に示した歴史的瞬間に生きてゐることを、恥ずかしく思ふ。私は、いまほど自分が同じ日本人であることを恥ずかしく思ったことはない。忌むべし、忌むべし。令和三年七月二十三日 . . . 本文を読む
忘所のバス停で、近所の人らしい高齢者が、時刻表を手帳に書き写してゐる姿を見かける。スマホで写真に撮るか、或ひは検索するかの御時世に珍しや……、と思ひかけて、自分も本當に大切な情報は紙に記して残してゐるな、と氣が付く。自分の手で書ひたものは、記録にも、記憶にものこる。その高齢者の姿に、私は自信を貰ふ。 . . . 本文を読む