迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

色の秋、味の冬。

2021-10-13 19:32:00 | 浮世見聞記
我が町は朝から小雨模様ゆゑ部屋で過ごすことに決めて、読みかけたままになってゐる本に手を伸ばしたり、途中回からで筋がよくわからない韓流ドラマを眺めたり──それでもなかなか面白い──、永遠の未完成となりさうな戯作に何度目だか忘れた手直しを加へたりしてゐるうちに、昼過ぎとなりぬ。空は相変はらず重い色をしてゐるが、まう雨の降る様子は見られぬゆゑ、散歩に出ることにする。秋は黄色の植物がよく映えるやうで、キバ . . . 本文を読む
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