ラジオ放送で、喜多流の「小督」を聴く。平清盛を恐れて嵯峨野の賤屋に逃避した高倉天皇寵愛の小督の局のもとへ、天皇の御書を携へた源仲國が八月十五夜に琴の音を頼りに訪ねて来る──「小督」は忘流で二度観ており、一度目はシテの仲國が若い二枚目だったため、むしろ仲國と小督とが戀仲と錯覺しさうになり、それはそれで面白かった。一年ほど経た二度目の時は、シテは仲國の實年齢に近い年配の演者であったが、勅使からの宣旨を . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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