ラジオ放送で、觀世流の「松虫」を聴く。親しい友が松虫の音をよく聴きたいと道端の草むらに入ったあと亡骸となって見つかり、以来友人だった男は靈となったのちも酒と松虫に親しみながら友を慕ひ續ける──今は靈となった男の慕ふ相手が同性であるところがこの曲の特徴だが、現在で云ふところの“同性愛”は室町時代にはごく普通のものであり──廢曲の「東尋坊」もさうした愛の形を扱ってゐると聞く──、主題はもちろん、廣い意 . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。