迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく―きず

2015-07-26 20:03:50 | 鐵路
今年五月三十日に全線復旧したばかりの仙石線に乗り、旧野蒜駅を訪ねる。




あれから四年が経ったが、

この駅の時間は、

あの時のまま、

止まっている。








痕跡(きず)は、いつかはなおるのだろうか。




そしてそのとき、

一番列車はふたたび、

やって来るのだろうか。





白く刺し照らす光のもと、愛聴するNHKラジオの「ひるのいこい」で詠まれた一句が、脳裡によみがえる。


『生かされて いるからこその 暑さかな』









“自分にはいったい、なにが出来るのか?”―


あの時の答えは、

まだ見つかりさうにない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニッポン徘徊-庄内の夏風涼... | トップ | しゃしゃりでてどてにてをつ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。