迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

いまなんどきや。

2017-08-05 09:39:10 | 浮世見聞記
桂春蝶の上方落語を聴きに、久しぶりに両国寄席へ出かける。

噺は「時うどん」。

季節に合わせたのか、ちょっぴり怪談じみた味を融合した、いかにも上方芸人らしいリアクションが満載の一席、大いに楽しんだ。



うどんと言へば、師匠が蜷川幸雄演出の芝居に出演した際、故郷の四国から讃岐うどんを取り寄せて、出演者たちに配ったことがあると言ふ。

すると全員から、「とても美味しかった」と大好評、ところが師匠は、

「あんなん、そないに美味しいのやろか……?」

と、本気で不思議さうな顔をしてゐた。

ご当地の人は案外その良さに気が付かないといふ、讃岐うどんがまだ全国区になる前のお話し。



わたしは大阪に住んでゐた当時から、うどんより蕎麦──ニシン蕎麦が好きやったな。

京都の寺町通りと、京都駅の東海道本線ホームに、美味い蕎麦屋があってな……。
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