朝、起床して洗面所の蛇口をひねり、水がすでにぬるま湯になってゐるに及んで今日の熱暑を覺悟し、そしてそれが裏切られることのなかった八朔の一日。
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東京では35℃を超えたやうで、なるほど思考も行動も鈍りがちになるわけである。
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東京では35℃を超えたやうで、なるほど思考も行動も鈍りがちになるわけである。
こんな異常な陽氣では、とにかく晴天下では日陰にゐるに限る。
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その驚くばかりの氣温差に、いかに日向が異常か、まう一度驚かされる。
今夏はとくに、性別問はず日傘人口が多い。
あれらがやたら歩道を流れてゐる光景が、私にはなにやら氣味惡く映る。
予報曰く、この炎暑は今週いっぱい續く云々。
例年通りどうせ今月いっぱい續くのだから、予報屋も日を限るやうなことを云って、氣を持たせたりしないことだ。