迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

豪華クルーズ船「飛鳥2」至福の時が一転、1週間前検査では全員陰性

2021-05-02 09:09:00 | 浮世見聞記





『乗船1週間前のPCR検査で全員の陰性が確認されていた。』──

あの、一週間“後”につひては……?


緊急事態宣言、まん延防止等重点措置により不要不急の外出自粛が求められている中でも、万全を疑わなかった。「ステーキもアワビも絶品だった。久しぶりに最高の時間だったのに、あっという間に終わってしまった」。乗船客の1人は、下船後の取材にそう答えた。』──

完全に平和ボケならぬ、疫病ボケ。


『陸の上では、国や都道府県の要請に従い、休業、営業時間短縮、終日の酒類提供停止を実行している飲食店等も多い。しかし、関係者によると「船の上は対象区域外なんです」。』──

面白いほどの完全な手落ち、“船の上は對象區域外”など、疫病側の知ったことではないよ。


『4月29日の午後5時、乗船前にも検査を受けて出発。感染対策をしたうえで、路上ではダメな酒も船上では飲み放題。時間も気にすることなく食べ放題の日々が続くはずだった。翌30日午後3時前。船内放送で「コロナ感染者が確認されました。お部屋で待機してください」。至福の時が一転、“緊急事態”に陥った。』──

こりゃ極上の、樂しい知らせ。


『長崎県から夫婦で乗船した50代女性は「残念ですが、誰も悪くない。コロナが悪い」。』──

あほ、アナタ方が惡い!


『「他にも感染してしまった人がいなかったか、少し心配」と羽田空港に向かった。』──

アナタも含めて、まうみんな手遅れさ。


『坂本深社長は「ご迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪した上で「(集団感染があった)ダイヤモンド・プリンセスの件から学んでいたため速やかに対応できた」。』──

自画自賛もいいところ、根本的なところを何も學んでゐないよ、なにもね。



やうするに、類は友を呼んで當然の結果も呼んだ、と云ふことね。

だいたい、疫病は地球中に蔓延してゐるのに、海上へ逃げれば安全だとでも思ってゐたのかしら?

まったくニンゲンは、いつから「學習」と云ふ能力を棄ててしまったのかしらね……。






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