東急東横店のB1と7Fで開催中の、「東横デパートの思ひ出展」を観る。
私が尊敬する日本人のひとり、五島慶太が小林一三の仕事を参考に、持ち前の強烈な個性と感性を発揮して創り上げた、“渋谷文化”の原点、
そして幼ひ日の、私の記憶の原点。
長じてからは、夏の大古書市でお世話になった百貨店。
澁谷がこれからは私のなかで、乗り換へ驛としての通過地点にすぎなくなる前に、本来の姿を記憶に留めおかん。
現今の都市改造計画には抵抗を通り越して嫌悪を覺へるのは、どこもガラス張りの高層ビルか高層マンションを乱立させ、その足許にいかにも人工的な樹木緑地を配すると云ふ、その藝の無さゆゑだらう。