お盆のお墓参りをする。
毎夏いちばんの行事を、午前中に済ませてサッと棲家に引き揚げる。
まだお盆の期間中だからか、薹風の余波でみんなまだ帰省先で足留めを喰ってゐるからか、都心の驛はさほど混雑してゐない。
しかし、近日中には環境公害でしかない支那の物見遊山どもが、チーパーチーパーと騒ぎながら押し寄せる云々、今の平穏も今だけのものでしかないのが、何とも癪ではある。
今日も局地的に雨が降ったり止んだりを繰り返し、夕方にはやや涼しくなる。
ああ、この時間の待ち遠しいこと、このまま秋になればよいに……。
酷暑はまだまだ續く予想で、些かウンザリのゲンナリだが、夏の後半戰を氣分的に乗り越えられさうな曲を、ラジオから採取する。
The Biscatsの「ノッてけ! Sunday」──
私の年代には懐かしい旋律を再現したやうな、七月に發賣された新曲云々。
この何かとベタっちい夏を、せめて音樂でだけはカラリと過ごしたいもの、じゃよ。