迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

近くを歩いて遠くを想ふ。

2020-06-07 18:57:00 | 浮世見聞記


公園のなかの森を行く。

かつて、旧街道探訪で深山へ分け入った時のことを思ひ出す。

木立を抜けて、眼下に集落を望んだときの安堵に、古への旅人の心もかくあらんと──


何年もかけてニッポンを徘徊したあの旅を、またいつか始めるだらう。

歩いてゐない古道(みち)はある。


しかし、いまはやめておかう。

さういふ世情だから……?


いや、これから暑い季節になるから。



思ひを馳せることも、また旅なり。










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