東海道は旧戸塚宿の八坂神社に、元禄の頃から伝わるといふ伝統行事「お札まき」を見る。
これは顔を白く塗り、姉さん被りに襷掛けといった女装をした男性たちが、
『サァサこども 天王さんは泣く子がきらひ……』
云々、と渋団扇で拍子をとって囃したあと、ボテ鬘を乗せた音頭取りが掲げる“正一位八坂神社御守護”としたためられた小さなお札を、
渋団扇で煽ぎながら撒く──
一種の厄払ひ行事だ。
はじめに八坂神社の境内で行ひ、
それから一時間以上かけて、近隣地域をまわる。
子どもたちが大はしゃぎで後ろを付いてまわり、時には衝突して鼻血を出しながら、懸命にお札を拾ひ集める──
そんな子どもたちの無邪気さが、
いちばんの邪気払ひと言へるだらう。
これは顔を白く塗り、姉さん被りに襷掛けといった女装をした男性たちが、
『サァサこども 天王さんは泣く子がきらひ……』
云々、と渋団扇で拍子をとって囃したあと、ボテ鬘を乗せた音頭取りが掲げる“正一位八坂神社御守護”としたためられた小さなお札を、
渋団扇で煽ぎながら撒く──
一種の厄払ひ行事だ。
はじめに八坂神社の境内で行ひ、
それから一時間以上かけて、近隣地域をまわる。
子どもたちが大はしゃぎで後ろを付いてまわり、時には衝突して鼻血を出しながら、懸命にお札を拾ひ集める──
そんな子どもたちの無邪気さが、
いちばんの邪気払ひと言へるだらう。