迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

振分親方の「東関」継承承認「力士の気持ち考えて」

2020-01-31 08:29:03 | 浮世見聞記

dmenuニュースより
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp1-200130-202001300000476?fm=d

振分親方改め三代目東関大五郎──

私の世代は、やはり“高見盛”だった現役時代の印象が強いですね。

さうさう、當時大ヒットした映画に絡めて、「ロボコップ」とあだ名をつけられて。

誰もが持ってゐるわけでも、また遺傅するわけでもない、“スター性”をお持ちの方だと思ひます。


だから現在も場所中継で、審判席におられる姿が時おりアップされるのでせう。


弟子にとって、

「一門」とはすなはち、

“家”であります。


生家とは別の、その人の「帰る家」──心の拠り所であります。


「一門」の消滅は、すなはち住む家を失ひ、路頭に迷ふことを意味します。

たとへ他一門に移籍しても、よほど世術に長けた人でない限り、

「自分は余所者
「アイツは余所者」

といふ“心の壁(わだかまり)”は、気持ちの奥底に燻り續けるものであります。


それは實体験から、はっきりと申し上げることが出来ます。


自分が育った一門「部屋」を継承する──

それは重大責任でありますが、それ以上にめでたいことであると、私は考へます。



「ロボコップ」の新たな門出に、祝意を表します。


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