迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

劇場型夏休み来る?

2020-06-12 20:40:00 | 浮世見聞記
手製の木綿マスクを装着して町を歩く。



通気性はなかなか宜しい。

防菌性を思ふと、やはり有象無象は避けるべし。


ちょっと立ち寄った公民館の掲示板に、或る福祉活動につひて『終息宣言が出るまで休止します』と告知がなされてゐるのを見て、とても正しい判断だと肯く。


また、私は初めから応募を見送った公共施設における夏の催しも今年は中止に決まり、信用の出来る主催者だと感じる。


かたや夏に強行するつもりの學生野球大會につひて、どんな樂しい知らせがもたらされるか、まったく待ち遠しくてならぬ。



補償らしい補償を出し澁ってここまで逃げ切った東京都の女知事、次段階の合言葉として、

『“自粛”から“自衛”へ』

云々。


自分の生活は自力でなんとかしろ、といふ基本方針そのままの、ただ字面を変へただけの小手先藝、「アブナイと感じたら休業してね」といふ含みをちゃっかり持たせた、小狡ひ詭辯。


その「自衛」とやらが現状ではいかに無理があるか、營業を再開したカラオケ店のなんとも奇妙な形姿の従業員が、よく示してゐる。



……これからどんな光景が眺められるか、今年の夏もだんだんと樂しみになってきたわえ。





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