近ごろ町に入り込むやうになった不審者の片割れが、交番の警察官に囲まれてゐる様を見かける。
衣装でちょいワルを気取ったそれは何やら強がってゐたが、なんであれ地元の交番に認識されたことで、「有事」の際には話しが早くなる。
戦國時代の民衆は、高い防衛と自治の意識をもって、時代を生き延びた。
あの時代のやうに刀や鉄砲を手にしないまでも、私たちは“気を付ける”といふ武器を心得ることで、上のやうな不審者に隙を与へぬことは出来るのだ。
せっかく縁あって暮らしてゐる町である。
何事も無いことが、
いちばんの幸せだ。