迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

いろいろな「新規」。

2020-07-01 18:49:00 | 浮世見聞記


六月末日の天氣をそのまま持ち越して、七月となる。


窓の外では雨風が荒ぶれど、



われは「蟬丸」の謠本を開いて静かに吟ず。



昼過ぎに晴れ間が覗き、



この隙にと少し散歩に出る。


今日からいろいろな事柄が始まったが、「レジ袋有料化」もそのひとつ。



先月の中旬に地元のお店で買ひ物をした際、お客様アンケートと引き換へにもらったエコバッグがとても気に入り既に重用してゐることもあり、



転換には何ら抵抗なし。


報道屋などはエコバッグの衛生面を騒ぎたがってゐるが、それを言ったらヒトの持ち物すべてがバイキンだらけと云ふことになる──とくに、スマホ。

驛の御手洗で、小便器の上にそれを立てかけて、画面を眺めながら用を足してゐるお忙しい月給鳥を見かけることがある。

また、“お手上げ宣言”中のことだが、忘驛の御手洗で小用を済ませたあと、その手を洗ふことなく鏡の前でちょっと髪をつまんでから出て行く色男を見たときは、うかつに他人(ひと)の傍には近寄らないはうがいいな、と心底思ったものだった。


コンビニでは大量買ひをすることはまずないので、常にちょっとしたものが入る大きさのビニール袋を小さくたたんで忍ばせておけばよいことだ──スマホよりよっぽど場所を取らぬ。



東京都では、新規感染者が七十人に迫る勢ひを見せてゐる。

為政者はいい加減見て見ぬフリを諦める潮時だらう。


支那では、新たな豚病菌がヒトへの感染擴大の危険を孕んでゐる云々。

2009年に大流行した病菌に由来するさうで、すでに支那では豚からヒトへ感染してゐる例が確認されており、免疫も効かない云々。

“お手上げ宣言”以前、かの國では“第二弾”を用意してゐるとのウワサに接した覺えがあるが、まさかこの事だったのだらうか……?




さうした一方で浦安濱の鼠國では、今日から人数制限をかけた上で再開園し、熱狂的愛好者は感涙に咽んだ云々。

その“涙”が、たちまち“悔恨”のそれとなりませぬやう……。





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